ジャガー「Dタイプ」以来の衝撃。伝説のフェラーリ「250GTO」が復活する模様

2020-05-26

以前、1956年を最後に製造されたジャガーのレーシングモデル「Dタイプ」が、62年ぶりに25台だけ追加製造されることが判明しましたが、今回は更に注目度の高いフェラーリの超希少モデル「250GTO」が製造されることが判明。

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「250GTO」は、僅か39台しか製造されなかった幻のレーシングモデルで、2004年のスポーツカー・インターナショナル誌が発表したトップスポーツカーランキングでは総合1位に輝くほどのレジェンドモデル。そして、オークション価格では、マクラーレン「F1」よりも更に高額な約50億円で落札されるほどの高額モデルでもあります。

先代の「250GTベルリネッタSWB」の空力的弱点を改良し、パワートレインは排気量3.0L 水冷60度V型12気筒SOHCエンジンを搭載します。
※車名「250GTO」の”250”は排気量”250”cc×12気筒=3,000cc、”GTO”はGran Turismo Omologato(グラン・ツーリスモ・オモロゲート)のイニシャルより。

そんな「250GTO」が復活する情報が明らかとなったのは、先週のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて、フェラーリCEOのセルジオ・マルキオンネ氏が「250GTOの生産を再び行い”後継”ではなく、過去におこなってきた製法等を踏襲する」と説明。
この考えは、上記にもあるジャガー「Dタイプ」の失われた25台分の追加製造と同様で、「250GTO」も当初は100台以上の生産を検討していましたが、その台数に到達することなく製造を終了してしまったため、今回の追加製造はその”続き”になると思われます。
ただ、当時のパーツや製法をそのまま現代に持ち込む技術も相当に難しく、製造コストもとんでもないものになると思いますが、それだけの価値を見出せる一台であるとして、恐らく販売価格も数億~数十億円に上るのではないかと思われます。

ちなみに、「250GTO」を所有する有名オーナーと言えば、ファッションアイコンのラルフ・ローレン氏やPink FloydのドラマーであるNick Mason氏、Wal-Martのロブ・ウォルトン氏、元マイクロソフトCEOのJon Shirley氏等多数。
最後に「250GTO」がオークションに出品されたのは、2014年のペブルビーチに登場したシリアルナンバー”3851GT”で、価格は約43億円にて落札されました。

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Reference:CARSCOOPS