インフィニティが2021年にAWD専用の新世代プラットフォームを採用。アウディのクワトロシステムを導入?

2020-05-26

日産の上位ブランドに位置するインフィニティが、2021年より後輪駆動(RWD)から四輪駆動(AWD)に置き換わるプラットフォームを採用することが判明しました。
これは、インフィニティ・モーター・カンパニーの製品戦略担当のフランソワ・バンコン氏が明らかにしたもので、「ハイブリッドモデル等が電動シフトすることでフロントとバックにモーターがあるとRWDの意味が無い。そのため、新世代のエレクトリックプラットフォームでは、アウディのようなクワトロシステムを導入する可能性がある」とのこと。


フランソワ・バンコン氏の発言をもとに、FMプラットフォームからの置換えになるであろう新世代プラットフォームを採用することで、少なくとも1台の電動機を追加することが考えられ、これに加えてアウディのクワトロシステムと「A4」ベースとなる標準装備のフロント・ホイール・ドライブが模擬的に導入される可能性がありそうです。

次世代インフィニティモデルのプラットフォームは、本質的にフロント・ホイール・ドライブとして全面的に採用されていくものと推測しますが、SUVモデルの「QX50」は既にフロント/オールホイールドライブアプリケーション向けに開発された2019年型の全く新しいプラットフォームを採用しているため、次世代プラットフォームとしては適用されなくなります。

なお、将来的に適用されるかもしれない日産の2ドアスポーツクーペ「フェアレディZ(370Z)」の次世代モデル390Zについても、もしかすると最新プラットフォームが採用されるかもしれないとの噂も浮上しています。

Reference:autoevolution

関連記事:悲報。日産「フェアレディZ」の後継モデルが登場する可能性は限りなく低い模様(2017/10/27投稿)

先日より開催中の東京モーターショー2017にて、以前から大きな期待を寄せられていた日産のクーペモデル「フェアレディZ(390Z)」。
日産は、以前から現行の「370Z」の後継モデルとして開発していることを示唆しており、しかしその姿は未だ捕捉されていないものの、今回のモーターショーにて登場するかもしれないという噂が浮上していたのですが、同車の最高計画責任者であるフィリップ・クライン氏がインタビューにて「新たなZスポーツモデルの開発は、同車のブランドとして優先すべきものではない」とコメントしており、2シータクーペの人気が徐々に低下していることと需要の低さから、今後の開発を進める可能性が相当に低くなっていることが明らかとなりました。

その一方で、日産はクロスオーバーモデルの「エクストレイル」や「ジューク」が人気を伸ばしているとのことで、新たなスポーツクロスオーバーモデルに”Z”のバッジを流用する可能性もあるとし、ラインナップの拡大を検討していることも明らかに。

国産2シータモデルにおいては、トヨタ「86」やスバル「BRZ」、マツダ「ロードスター」、ホンダ「S660」といった並み居る強豪がひしめく中、日産「フェアレディZ」だけが2008年に6代目となるZ34型系を最後にフルモデルチェンジを果たせず、徐々に販売台数を減らしているのも事実。
しかし、その一方で2シータモデルのラインナップ且つ主要モデルが「フェアレディZ」しか存在していないということも考えると、生産を中止することは難しく、現行モデルを維持するままに至る可能性も十分に考えられそうですね。