マクラーレンから「マクラーレン・セナ」の由来ではなく、”セナを付けた理由”が明らかに【動画有】

2020-05-26

マクラーレンのアルティメットシリーズ「P1」の後継モデルとして登場した「マクラーレン・セナ」。
恐らくこの後継モデルの正式名称が発表されるまでは、そのほとんどの方が”数字を用いた名称”になるだろうと予想していたはず。
しかし、その期待を大きく裏切って色んな意味でインパクトを残したのが「マクラーレン・セナ」でもありますが、この名称の由来となったのが、伝説のF1レーサーでもあるアイルトン・セナ氏の名から冠したもの。

しかし、「なぜ”セナ”という名前が付けられたのか?」という理由については、未だはっきりと明かされてきませんでしたが、今回マクラーレンからその理由について説明されています。


「マクラーレン・セナ」の名前にも付けられたアイルトン・セナ氏は、1994年にレース中の悲惨な事故によりこの世を去りました。
同氏は、マクラーレンでのレースキャリアを全面的に過ごすことは無かったものの、1988年から1993年までの間で大きく活躍。

F1レース界にて活躍した同氏に対し、マクラーレンのエンジニアリング・デザインディレクターであるダン・パリーウィリアムズ氏とチーフエンジニアのマーカス・ウェイト氏は「彼の価値観や彼の卓越した追求力と決意、そして彼の人生観は、我々マクラーレンに大きな影響を与えました。そして、彼は我々の作り上げたF1マシンのデザイン等に対し、細部までこだわり続けた」と説明。

彼の考え方には、常に”限界を超えていく”という揺るぎない信念と決意を持っていたとして、そういった決意が今回の「マクラーレン・セナ」を作り上げた一つに含まれているとのこと。
そして、パワートレインについてもエンジニアリングディレクターのRihard Farquhar氏より「彼は、最高レベルを達成するためには、その一つに対して最高のものとなるように全力で取り組んでいた」とのことで、ハイブリッドモデルというエンジンとEVを掛け合わせた技術で勝負するのではなく、内燃機関だけの技術でどこまで力を発揮することができるのか?という点に着目し、今回の「マクラーレン・セナ」ではハイブリッド技術を採用しなかったのではないか?とも言われています。

そういったアイルトン・セナ氏の限界を常に超えていく考えや決意とマクラーレンの底知れぬ技術力によって生み出されたのが「マクラーレン・セナ」。
この個体は、公道仕様モデルでありながらも、トラック仕様の「P1GTR」よりも速く走行することが可能で、パワートレインとしては排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力800ps、最大トルク800Nmを発揮するノンハイブリッド仕様となります。
パフォーマンスについては、0-100km/hの加速時間が2.8秒、最高時速は340km/h、時速250km/h到達時のダウンフォースは800kgを発生し、車体重量はとことんまで軽量化を図っての1,198kgを実現しています。

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Reference:motor1.com