ピニンファリーナはフェラーリの他に何をデザインした?早速確認してみよう【No.9~16】

2020-05-26

ピニンファリーナと言えば、フェラーリや香港のHK等幅広いメーカの車両デザインを担当していますが、その他にもどういったモデルのデザインを担当しているかご存知でしょうか?
今回は、過去90年間でピニンファリーナがデザインした中でも特に美しいモデル達(No.9~No.16)を公開していきたいと思います。

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No.9:フェラーリ「P4/5」
※ここからは、ほぼフェラーリラッシュになります。
2000年代のスペチアーレモデルであった「エンツォ・フェラーリ」をベースにした究極のワンオフモデルですが、ピニンファリーナにオーダーしたモデルとなるため、正規にフェラーリが製作したモデルではありません。
この個体を委託したのは、アメリカ人B級監督でありスーパーカーコレクターとしても有名なジェームズ・グリッケンハウス氏。
上記の通り、「エンツォ・フェラーリ」をベースというのは、ジェームズ・グリッケンハウス氏が所有するエンツォをそのままピニンファリーナ本社に送り、「P4/5」に作り替えて貰ったというイメージですね。

No.10:フェラーリ「FF」
2012年に登場した、フェラーリ初の四輪駆動モデル&シューティングブレークとなる「FF(フェラーリ・フォー)」。
先代モデルには「612スカリエッティ」が存在し、そのボディサイズと2+2シータというところは共通化されるも、クーペスタイルであるところから後継モデルに値しないと言われたちょっと不思議な一台となっています(だけど実用性においてはとんでもなく高い一台)。

No.11:フェラーリ「F12ベルリネッタ」
2012年に「599GTBフィオラノ」の後継モデルとして登場した「F12ベルリネッタ」。
非常にボリューム感のボディですが、実は先代の「599」よりも小型で、しかしパワフル且つ見栄えを向上させた究極のGTモデルとなります。
この5年後には、更なる改良モデルとなり、V12NA最後の「812スーパーファスト」が登場。
※「599GTBフィオラノ」…全長4,665mm×全幅1,962mm×全高1,336mm、ホイールベース2,750mm
「F12ベルリネッタ」…全長4,618mm×全幅1,942mm×全高1,273mm、ホイールベース2,720mm

No.12:フェラーリ「カリフォルニアT」
2014年に「カリフォルニア」からのビッグマイナーチェンジモデルとして登場した一台。
V8直噴ツインターボエンジンを搭載のため、車体名称の末尾に”T(Turbo)”を追記したダウンサイジングモデル(排気量4.3L→3.9L)でもあります。
この個体の後継モデルに「ポルトフィーノ」が誕生しました。

No.13:フェラーリ「599GTBフィオラノ」
上記にも挙げたとおり、「F12ベルリネッタ」の先代モデルで「575Mマラネロ」の後継モデル。
排気量5,999ccのエンジンを搭載することから「599」の名が付けられ、フィオラノは北イタリア・モデナのフィオラーノ・モデネーゼにあるフェラーリのテストコース「フィオラノサーキット」の名前が由来となっています。

No.14:フェラーリ「458スパイダー」
「458イタリア」のオープンモデルで、2シータ&後輪駆動(MR)方式でクーペカブリオレを初めて採用したモデルでもあります。
ちょっと話は逸れますが、「458スパイダー」が誕生した際、3月11日に東日本大震災によって被害を受けた宮城県石巻市の市内2カ所の児童放課後クラブの再建費用のため、フェラーリから寄贈されたフェルナンド・アロンソ選手とフェリペ・マッサ選手のサイン入りポロシャツ等がオークションにかけられ、落札によって得られた収益金すべてを再建のために寄付されたと言われています。

No.15:「カンビアーノ・コンセプト」
2012年にピニンファリーナがデザインした近未来のラグジュアリースポーツサルーンのコンセプトカー。
レトロなプロポーションに加えて、美しさとノーブルなディテールが印象的な一台。
観音開きの4ドアが特徴で、プロポーションや車高の低さなどがクーペでドアが4枚あるというものですが、敢えて左右非対称にしたところが非常にユーモラスですね。
ちなみに、このコンセプトカーを発表後、イタリアの文具メーカであるナプキン社とのコラボによって生まれたのが「4.エバー・ピニンファリーナ・カンビアーノ」と呼ばれるペン。
ボールペンの替え芯無しで永久に書き続けられるのが大きなポイントで、製品名にも永遠を意味する”4.エバー(Forever)”が名付けられています。

No.16:BMW「グランルッソ・クーペ」
2013年にBMWとピニンファリーナが初めて共同開発したコンセプトモデル。
BMWのラグジュアリークーペを、ピニンファリーナからの視点で解釈しデザインした貴重な一台となっています。
インテリア内のウッドトリムには、ニュージーランド産の樹齢48,000年のカウリマツが使われる等、実にゴージャスなワンオフカーとなっています。

Reference:motor1.com