サウジアラビアにて、女性の自動車運転が遂に解禁。早速サーキット場にてジャガー「F-TYPE」を走らせてみた【動画有】
世界で唯一「女性の自動車運転が禁じられていた国」
サウジアラビアといえば、スーパーカー等を数多く所有する富豪やスポーツカー等をパトカーとして採用するなど、自動車産業が発達しているようにも思えますが、同国の法律において世界で唯一「女性が自動車の運転を禁じられている国」としても有名。
昨年9月、「自動車運転」「ミュージックコンサートの開催」「スポーツスタジアムへの出入り」といったサウジアラビア女性の権利を抑圧する国の評判を取り除くべく、イギリスの積極的な活動の元、本日ようやくそれらが解禁されました。
初めてサウジアラビアでの地で運転。間違いなくエキサイト!
今回この解禁を祝い、サウジアラビアの女性レーサーでもあるアゼル・アル・ハマドさんが、ジャガーの2ドアスポーツクーペ「F-TYPE」を使ってトラックレースを爆走する動画を公開。
アゼル・アル・ハマドさんにとって、自国で自動車を運転したのはこれが初めてと言いますし、今日という日は非常に大切で、エキサイティングな一日になるとコメントしています。
彼女は、サウジアラビアモータ連盟初の女性役員であり、FIAのモータースポーツ委員会の中でサウジアラビアの代表でもあります。
今回のジャガーとのコラボレーションは、世界中の女性を駆け回る自由を祝うために行われたもので、「世界の運転の日」の始まりと表現しています。
ちなみに、昨年9月にこの禁止解除が発表されて以来、サウジアラビアの自動車市場は変わりつつあり、最初の女性専用車販売店が2018年1月に王国にて開かれ、今月初めには女性用の自動車免許証が発行されたとの報告もありました(現時点では2,000人以上が運転免許証取得のため自動車教習所に通っている模様)。
女性の運転が認められることは、サウジアラビアの経済効果を大きく向上させる
なお、今回の女性の自動車運転が解禁されることで、同国ムハンマド皇太子兼国防相が主導する経済改革プロジェクト「ヴィジョン2030」に向けて、「働く女性へのサポート」が本格始動します(サウジアラビアの国王であるサルマン・ビン・アブスラジス氏によると、この運転解禁を解除する意思決定要因は、国の経済を多様化し、石油への依存性を減らすことであると広く考えられている)。
そして、女性の自動車運転の解禁により、自動車を購入するにあたっての経済効果は計り知れないもので、少なくとも900万人(サウジアラビアの女性人口は約9,000万人)の増加が見込め、金額にして最低でも30億円以上の経済効果があると言われています。
様になっているアゼル・アル・ハマドさんの運転がコチラ!
【Jaguar | World Driving Day with Aseel Al Hamad】
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Reference:motor1.com