限定23台の希少モデル。1962年式ロータス「エリート・スーパー95」がオークションに登場

2020-05-26

あの伝説のF1レーサー所有のロータスがオークションに

9月5日にロンドンにて開催するRM Sothebyオークションに、ロータスの希少モデル「エリート・スーパー95」が出品することが明らかとなりました。
この個体は、伝説のF1レーサーであったジム・クラーク氏が、当時ロータスCEOであったコーリン・チャップマン氏より、1962年2月にF1レースの優勝賞金代わりとして提供された貴重な一台となります(つまりは、ジム・クラーク氏の愛車でもある)。

ジム・クラーク氏は、「エリート・スーパー95」を受領した翌年の1963年と1965年のF1世界選手権を制覇し、更に1965年にはインディアポリス500やタスマンシリーズでも十分な成績を残しましたが、ホッケンハイムにて開催されたF2グランプリにて事故を引き起こし、32歳という若さでこの世を去りました。


生産台数は僅か23台の希少車

今回出品される個体は、僅か23台しか製造されてなかった内の希少な一台で、強力なエンジン(排気量1.2L 直列4気筒SOHC)とサーボアシストブレーキ、大型燃料タンク、軽量化を重ねたことで実現した585kg、そしてシーケンシャルギヤボックスが搭載された特別なモデルとなります。

足回りについては、当時としては非常に珍しい四輪独立サスペンション、リヤはコーリン・チャップマン氏考案のチャップマン・ストラットが採用されています。

気になる予想落札価格は?

今回出品される個体について、RM Sothebyオークションのスペシャリストであるウィリアム・スミス氏は、「ジム・クラーク氏が所有していた車はほとんど販売されておらず、ましてやオークションにて出品されることなど有りえないこと。おそらく、かなりコアなコレクターによって入札されるだろう」と説明しています。

なお、この個体の予想落札価格は約2,200万円~約2,920万円となっていますが、噂によれば3,000万円を優に超えてくるのではないか?とも言われています(それだけジム・クラーク氏のプレミア価値は高い)。

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Reference:CARSCOOPS