インフィニティとメルセデスベンツの共同開発モデル・ラグジュアリーコンパクトカーは計画中止へ→アメリカの関税引上げが影響?

2020-05-26

インフィニティとメルセデスベンツの共同開発計画は中止へ

日産のハイパフォーマンスブランド・インフィニティとメルセデスベンツが、共同開発にて進めていたラグジュアリーコンパクトカーについて、ダイムラーが正式に開発計画を中止したことを発表しました。
日刊工業新聞においても、この2つの自動車メーカが、実用車を求めている消費者のために共同開発モデルでの作業を中止したことを改めて主張しており、加えてアメリカの関税(25%引き上げ)の不確実性も大きく影響していることが明らかとなっています。

ラグジュアリコンパクトカーの開発計画は、パートナーシップ契約を結んだときから始まっていた

ルノー・日産アライアンスとダイムラーは、2010年にパートナーシップ契約(日産はダイムラーの持株1.55%、ダイムラーは日産の持株3.1%、ルノーはダイムラーの持株1.55%、そしてダイムラーはルノーの持株3.1%をシェア)を結んでおり、その始まりがラグジュアリー・コンパクトモデルの共同開発でした。

Automotive Newsの情報によれば、共同開発モデルがメキシコのアグアスカリエンテスにある工場にて生産される計画で進んでいましたが、その計画がは白紙となり、更には同国での生産を改めて北米自由貿易協定(NAFTA)を通して交渉する必要があると説明。
メキシコ工場では、既に2つのグループ合弁企業であることからは確かで、インフィニティのクロスオーバーモデル「Q50」の生産は開始しており、更にはメルセデスベンツの次世代コンパクトモデルも生産予定となっています。

なお、インフィニティの広報担当であるトレバー・ヘイル氏によれば、コンパクトカー開発計画は廃止したものの、今後も両社のパートナーシップ計画は継続するとのことで、更なる取り組みが行われることは確実となっています。

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Reference:CARSCOOPS