これがランチア「デルタ」の復活モデルだ!価格は約3,800万円&カーボンファイバ満載で車体重量1,250kg【動画有】

2020-05-26

あのランチア「デルタ」がパワーアップして帰ってくる!

以前、レーシングドライバでお馴染みのEugene Amos氏によって設立されたイタリアの小さなエンジニアリング会社Automobili Amos社が、イタリアの自動車メーカ・ランチアが1979年~1995年まで製造したハッチバックモデルで、更に1992年に登場したエヴォリューションモデルとなる第1世代の「デルタ・HFインテグラーレ16vエヴォルツィオーネ」を復活させる、とご紹介しましたが早速そのモデルに関する詳細が明らかとなりました。


最新「デルタ」にはカーボンをここぞとばかりに採用

以前、フェラーリ「430スクーデリア」のシャシーをベースとしたランチア「ストラトス」を復活モデルとしてManifattura Automobili Torinoが超高額にて対応することが確定していますが、今回復活する「デルタ・フューチュリスタ」にはカーボンファイバを大量に使用することで、見た目の質感を向上させるほか、更なる軽量化を図っていくとのこと。

また、このモデルはロマンチックなビジョンが描かれているとして、Eugene Amos氏が当時7歳だったころの憧れのモデルを自身の手で復活させることの歓びと興奮を、顧客にも提供することが真の狙いとなっています。

車体重量は1,250kg、エンジン出力は330馬力発生

ちなみに、「デルタ・フューチュリスタ」のフロントには、バンパーやフード、フロントフェイスには全体的にカーボンファイバが採用されており、リヤにもトランク部分やリヤスポイラー、リヤバンパーにも同様にカーボンファイバパーツをフル活用しています。
これだけのカーボンを使用することで、車体重量は僅か1,250kgととにかく軽いこと何の。

エンジンについては、ベースとなるモデルをレストモッドすることで最高出力330hpを発揮し、更にはメインシャフトも改善を加えていきます。

インテリアについては、RECAROバケットシートやアルミペダル、特注のドアパネルが装備されています。
トランスミッション・トンネルにはカーボンを採用し、ウィンカーはステアリング後ろのレバーではなく、ステアリング上に矢印ボタンを配置しています(フェラーリ「458/488」と同様)。

なお、これだけの高い完成度にて仕上げられた「デルタ・フューチュリスタ」ですが、その販売価格は約3,720万円と超高額。
上記にも挙げたランチア「ストラトス」やデ・トマソ「パンテーラ」、そして日産「GT-R」のレストモッドモデルに共通して言えることは、とにかく高額であるということ。

一つの車両をベースにパワー強化するだけでなく、走行性能や乗り心地までも改善されるわけですから、ある意味元ある車両をバラして新たに組み立てるといった大規模な作業を行わせることを考えると非常にコストのかかる話ですし、ましてや人気のある「デルタ」を復活させるわけですから、それだけのブランド力を持ってして高額にて復活するのは納得のできることなのかもしれません(それでも高いことに変わりは無いけど…)

【The Lancia Delta Futurista by Automobili Amos】

☆★☆レストモッド関連記事4選はコチラ!☆★☆

Automobili Amosがランチア「デルタ・HFインテグラーレ16vエヴォルツィオーネ」を完全復活。見た目そのままでも1,000以上のコンポーネントを変更(2018/6/1投稿)
ランチア「ストラトスHFゼロ」がヴィラ・デステ2018に登場。フロントガラスを開けて乗降りする風変わりな仕様【動画有】(2018/5/29投稿)
やっぱり”このライト”で攻めるのね。デ・トマソ「パンテーラ」の復刻モデル「プロジェクト・パンサー」の開発車両をキャッチ(2018/8/8投稿)
イタルデザインと共同開発の日産「GT-R 50 by Italdesign」が、モントレーにて初の日本仕様車として登場。その後は遂に日本に上陸(2018/8/25投稿)

Reference:motor1.com