間違いなくレーシングモデル界のダークホース。ブラバム「GT62」がアウディ「R8 GR3レーサー」の最速記録をあっさり更新する動画を公開【動画有】

2020-05-27

「BT62」がとんでもない記録を更新!

元F1ドライバでお馴染みのデビッド・ブラバム氏が、自身の名前を用いた新たな自動車ブランド「ブラバム・オートモーティブ」から世界限定70台のみ販売する「BT62」。
この個体が先日、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州にあるバサーストのマウントパノラマサーキット(Mount Panorama Circuit)にてレーシングモデルとしての最速記録を更新しました。


2分の壁をいとも簡単に打ち破るダークホース

このマウントパノラマサーキットでは、スーパーカー選手権の一環として毎年10月に開催されるオーストラリアで最も有名な耐久レース「バサースト1000」の本拠地となっており、その他にもバサースト12時間耐久レースも開催されています。

従来サーキット専用モデルとして販売されている「BT62」ですが、今回このコースでのラップタイムに挑んだのがスーパーカーレーサーであるLuke Youlden氏で、これまで数多くのラップタイムを樹立。
そして今回のマウントパノラマサーキットでも、その驚異的な技術力を発揮し、結果的に1分58.69秒という記録を更新しました。

ちなみにこの記録、昨年のチャレンジバサーストにて、Christopher Mies氏が樹立したアウディ「R8ウルトラGT3レースカー」での1分59.291秒というとんでもない記録を上回る結果に。
そもそもこのコースで2分の壁を打ち破ること自体不可能と言われていたのに、その壁を何とか突破した記念すべき第一号車が「R8ウルトラGT3レースカー」だったわけですが、その記録をいとも簡単にクリアした「BT62」はとんでもない個体であることがわかります。

なお、「BT62」のパワートレインは、排気量5.4L V型8気筒ターボチャージャーエンジンがミッドシップに搭載され、最高出力は710ps、最大トルク667Nmを発揮。
車体重量は驚異の972kgと軽自動車並みで、パワーウェイトレシオは1.33kg/psとかなり優秀なスペックを持ちます。
おまけに、最大ダウンフォースは1,200kgを発生するということで、スーパーカーだけでなくレーシングモデル(「FXX K Evo」や「マクラーレン・セナGTR」でもこのダウンフォースは不可能)の中でも圧倒的なパフォーマンスを誇る一台となります。
価格帯については、約1.6億円と非常に高額ではありますが、70台全て完売。

数値上だけをみればスペックは一級品ではありますが、「実際にサーキットに走らせたら違うんじゃないの?」という意見もあるものの、そのイメージを見事払拭し、サーキット界のダークホースとしてこれから様々なサーキットでのラップタイムに挑むことは間違いないでしょう。

【Brabham Automotive breaks the Lap Record at the Mount Panorama Circuit, Bathurst】

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Reference:CARSCOOPS