アルファロメオの最新コンパクトSUVは「Tonale(トナレ)」。名前の由来は?ハイブリッド搭載でプレミアムSUV市場に投入か

2020-05-27

その名は「Tonale(トナレ)」。遂にジュネーブにてデビュー

先日より開催のスイス・ジュネーブモーターショー2019にて、アルファロメオの最新コンパクトSUVモデル「Tonale(トナレ)」が世界初公開されました。
今回発表されたのはコンセプトモデルとなりますが、今後の自動車メーカにとってはマストシステムになるであろうハイブリッドシステムを採用しています。
そして、今回発表の「Tonale(トナレ)」とは、「Stelvio(ステルヴィオ)」同様にイタリア北部の峠の名前が由来になっているようです。

アルファロメオによれば、「Tonale」のコンセプトは「人間の形に関連する美しさとニュアンス、そしてピュアラインとボリュームによってもたらされる有機的な光の動き」からインスパイアされているとのことで、同社のシンボルデザインでもある盾形グリルを踏襲しつつも近未来感を持たせるクールな仕上がりとなっています。


アルファロメオらしからぬ超アグレッシブデザインで市販化を目指す?

「Tonale」の外観を見ていくと、フロントエンドにはアルファロメオ独自の”Trilobo”ライトグラフィックとシンボルデザインともいえる”Scudetto(小さな盾)”グリルを採用。

リヤデザインはこんな感じ。
アルファロメオの特徴的な丸型リヤテールランプではなく、どちらかというとジャガーのような細目の攻撃的なデザイン言語を採用。しかも中央へと流れるストリップLEDがより一層の高級感とスポーティ感を強調しています。

足元のホイールは21インチの大口径ホイールを装着。
コンパクトSUVとは思えぬほどのダイナミックさがありますね。
ただ、ホイールデザインは相も変わらずの円形タイプとなっているので、この辺りのデザイン性はそろそろ大きく変えてきても良いと思うのですが…しばらくは無理そうかな?

インテリアは現代とレトロの融合?

インテリアはこんな感じ。
アルミニウムやレザー、アルカンターラといった様々な高級素材を採用したドライバ向けの贅沢仕様に仕上げられていますが、どことなくレトロ感もある不思議な雰囲気を持ちますね。

その他には、半透明のバックライトパネルやDNAドライブモードセレクタ、12インチフルデジタルクラスタ、10.25インチのタッチスクリーンセンターヘッドユニットといった機能も準備しています。

インフォテイメントシステムには、”Alfista/Paddock”の2つの新しい機能が追加されます。
”Alfista”は、没入型のアルファロメオライフスタイルと表現され、ドライバがアルファロメオに関するライブニュースやアップデートへのアクセスを可能にすることが可能となります。

一方の”Paddock”は、最新のインテリア及びエクステリアパフォーマンスのアップグレード及び機器の購入に関するもので、アルファロメオの商品及びアパレルの最新製品をスクロールすることが可能となります。

インテリアの他の機能としては、タッチスクリーンにE-mozioneボタンがあり、これを押すと特定のスロットル設定が可能で、ブレーキをよりシャープにし、よりダイナミックなステアリングレスポンスを得ることが可能になります。そして、Naturalモードというもので電気エンジンと内燃エンジンの間で最適化を維持することが可能となり、非常に安定した走りを得ることが可能になると言われています。
もう一つはAdvance Eモードがあり、これはバッテリ電源によって動作され、パフォーマンスを処理することが可能になるとのことです。

また「Tonale」には、走行モードも準備されていて、特定のエネルギー管理機能を実装しています。
たとえば、ダイナミックモードでは「デュアルパワー」に変化し、エンジンとICEユニットから最大出力を得るように力強い走りを提供することが可能になっています。

アルファロメオは、今回のモデルに関して技術的な詳細情報を明らかにしてませんが、基本的にはハイブリッドエンジンを搭載していることだけがわかっています。
そしてプラットフォームには、「ジュリア/ステルヴィオ」のプラットフォームの流用ではなく、同じFCA傘下にあるジープ「レネゲード(Jeep Renegade)」のものを流用し、プラグインハイブリッドにも応用できる万能型になっているそうです。

現時点では市販化に関する情報は無いものの、ゆくゆくはプレミアムSUV市場へと殴り込みをかけるような一台になるとして、登場時期も早めてくるのではないか予想されています。

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Reference:CARSCOOPS