印スズキ「ワゴンR」が4万台超えの大量リコール。金属クランプが不適切なために燃料ホースが汚れてしまいオイル漏れの恐れもアリ

2020-05-27

~大人気モデルにまさかのリコール。最悪の場合燃料漏れの恐れも~

インド市場をメインに販売を手掛けるマルチ・スズキの、主要ラインナップモデルともいえる「ワゴンR(Wagon R)」の排気量1.0Lモデルに40,000台超えの大量リコール。

マルチ・スズキの情報によると、今回対象となっている「ワゴンR」のグレードは、最も人気のある排気量1.0Lモデルの40,618台で、燃料ホースに装着される金属クランプが不適切であるとのことで、最悪の場合燃料ホースが汚れたり、もしくはクランプ具合によってホースにキズが入って最悪の場合オイル漏れとなる恐れがあるとしてリコールを発令しています。

リコールの対象となるのは、2018年11月15日~2019年8月12日に製造された個体であるとのことで、明日の8月24日よりマルチ・スズキディーラにて、順次無償にて欠陥部品の検査並びに交換作業を行っていくことを明らかにしています。


~スズキの販売台数に大きな陰りが…~

ちなみにこれは余談ではありますが、マルチ・スズキは、2019年6月の売上高が前年比14%も減少しているとのことで、「イグニス(Ignis)/バレーノ(Baleno)/シアズ(Ciaz)/Sクロス(S-Cross)/セレリオ(Celerio)/アルト(Alto)/ディザイア(Dzire)/スイフト(Swift)/ワゴンR」の大幅値引きにて販売していたものの、これでも中々販売台数を伸ばすことが出来なくなったため、インド・グジャラート州の自動車生産工場にて当初予定されていた生産能力倍増計画が中止となったことが明らかとなりました。

マルチ・スズキは現在、グジャラート工場だけで年間50万台レベルの生産能力をもち、僅か2ラインで各々25万台を生産してきましたが、2020年までに3番目の生産ライン(年間計75万台)が完成する予定で、更にここに新たなる設備投資によってもう1セット(+3ライン)分の生産工場が建設されることにより、年間計150万台を製造できる計画を立てていましたが、これらが全て中止に。

こういった販売不振に陥った原因としては、不安定な燃料価格や高い貸出し金利と景気衰退が大きいとして、これによる2019年度第一四半期は6.1%増と持ちこたえるも、2020年度第一四半期では18%減と大幅に下がる可能性が高いと予想されています。

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Reference:AUTOCAR_INDIA