まさに公道を走る戦闘機。ヘネシー・パフォーマンス新型「ヴェノムF5」のスペックは最高出力1,817馬力/最大トルク1,193Nm発揮のクレイジーモンスター【動画有】

2020-05-27

~もはやここまで来るとクルマと呼んで良いのかさえもわからなくなってくる~

いよいよ2020年後半よりファーストテストを開始するアメリカのクレイジーチューニングメーカのヘネシー・パフォーマンス新型「ヴェノムF5(Hennessey Performance Venom F5)」ですが、このモデルの最も気になっていたスペックが明らかとなりました。

2017年に「ヴェノムGT」の後継モデルとして登場した新型「ヴェノムF5」ですが、パワートレインは排気量7.6L V型8気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力1,817hp/最大トルク1,193Nmを発揮することが確定。

同車の競合モデルとなるブガッティ「シロン・スーパースポーツ300+」やSSC「トゥアタラ」、そしてケーニグセグ「ジェスコ」と同様、300マイルの壁を突き破る500km/hの世界へと到達することを目的に開発が進められ、世界一の直線番長としてアメ車の最高峰が殴り込みにかかります。

スペックを聞くだけでも、「そのパフォーマンスを公道のどこで発揮するの?」と言わんばかりの過剰スペックだとは思いますが、その常軌を逸したスペックこそがスーパーカー/ハイパーカーの魅力であり、公道を走る戦闘機としてメーカ側も高いプライドを持っているのだと思います。


~ヘネシーの心臓とも言うべきエンジンは過剰スペックでようやく機能できる?~

なお、ヘネシー・パフォーマンスCEOのジョン・ヘネシーによれば、設計したエンジンのパーツ全てが過剰スペックとなっているそうで、クランクシャフトやピストン、連結ロッド、エンジンブロック等の軽量なエンジンコンポーネントはもちろん、ビレットアルミニウムインテークマニホールド、ビレットスチール油圧ローラーカムシャフト、ステンレススチールシャフトマウントロッカーアーム、ビレットドライサンプオイルシステムも全てが最高品質(この辺りはちょっとアメ車らしくない良いポイント)となっているとのこと。

またこのV8エンジンには、プレナムとシリンダーヘッドの間にインタークーラーを配置するユニークなマニホールドが組み込まれているそうで、燃焼室にターボチャージャーからの吸気温度が下がり、空気密度と全体的な電力効率を大幅に向上させ、トルクも1,355Nm/2,000rpm~8,000rpmの高いレンジで発揮されるため、常に高いパフォーマンスでの走行が可能になるとのこと。

スペックを確認するだけで圧倒的ともいえる「ヴェノムF5」ですが、上記にも挙げた競合モデルよりも高い馬力とトルクを持つことで、アメ車として…元世界最速のプライドにかけて、とんでもない記録を更新することが期待されています。

【Venom F5 Engine Named “FURY” Behind the Scenes Development】

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Reference:motor1.com