【フェラーリはまだ死んでいない】フェラーリが新たなV12エンジンの特許を取得。より効率的でハイパフォーマンスを維持したクリーンユニットで「ラ・フェラーリ」の後継に搭載か?

2020-05-27

~フェラーリは時代を見据えた新たなV12エンジンを開発したようだ~

フェラーリは現在、エントリーモデルを対象にV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、上位グレードにはV型12気筒自然吸気エンジン(+PHV)を搭載していますが、この度新たなV型12気筒自然吸気エンジンの特許を取得していたことが明らかとなりました。

そのV12エンジンは、昨日10月24日に米国特許商標庁にて公開された資料によると、高いパフォーマンスを維持しながらも排出量を削減する理想的なユニットだそうで、所定の時間に必要な高率に応じて2つの異なる点火方法で動作する可能性を示した特殊なエンジンとなるそうです。


~効率性を重要視しながらもパフォーマンスはしっかりと発揮する、それでいて排ガスを最小限に抑えた優秀なエンジン~

なお特許文書もチラッと流し読みしてみたところ、どうやら2つの異なる燃焼方法をエンジンに組み込む方法を説明しているようで、その一つとしては、点火プラグが発火する直前に少量の燃料を噴射するということで、これにより燃焼室を通る空気の流れを増やし、より熱量の高い空気と燃料の混合気を作りだすと説明。
これにより、エンジン始動時に触媒システムが急速に加熱され、この段階で特に重要な排出量を減らすことができる、クリーンなV型12気筒自然吸気エンジンであるとのこと。

そしてこのエンジンでは、メイン燃焼室の中心の上にあるプレチャンバーを追加し、独自の点火プラグを搭載。
通常の運転中に混合気の一部がプレチャンバーに入り、点火プラグを点火するということで、爆発リスクの低い急速燃焼に繋がるとのこと。
反対に、メイン燃焼室の点火プラグは、始動時または低負荷状態にて動作し、このモードがエンジンが火花結合噴射のもとで作動し、触媒コンバーターを加熱するそうです。

なお、このモデルの詳細スペックについてはもちろん触れられていないものの、恐らく「ラ・フェラーリ」の後継モデルに搭載されるのではないかと予想され、そうなるとプラグインハイブリッド(PHV)もしくは新開発のハイブリッドも採用する可能性も十分にあるわけですから、どれだけのパワーを有するのか、どういった走りを提供するのかも非常に気になるところですね。

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Reference:米国特許商標庁