ナナサンカレラ復活を期待させるダックテールスポイラーを装着したポルシェ新型「911(Type 992)」の開発車両がまたまた登場。”RS”グレードとして採用の可能性も?

2020-05-27

~昔ながらの技術も今もなお現代のモデルにて蘇らせるのはポルシェらしいところ~

前回、ポルシェのフルモデルチェンジ版・新型「911(Type 992)」をベースにした、ナナサンカレラを想起させるダックテールスポイラーを装着した謎の開発車両が目撃されていましたが、今回もまたまた同じ開発車両がポルシェのテクニカルセンター近くの公道にて登場しています。

未だ明確に量産モデルなのか限定モデルなのかはっきりとはわからない新型「911」ですが、足元のホイールを確認する限りでは、フロント・リヤホイールのデザインは異なるものの、センターロック式であることから「911ターボS(Porsche 911 Turbo S)」である可能性が高く、ここに更にパフォーマンスを高めるためにダックテールスポイラーを装着しているものと考えられますね。


~現時点では量産モデルなのか限定モデルなのかははっきりとわかっていない~

ちなみにこれは前回の記事でもご紹介しましたが、ダックテールスポイラーは1973年に登場した「911カレラRS(ナナサンカレラ)」に初めて採用されたテールスポイラーで、高速走行時のオーバーステアを抑えることを目的に装着されたと言われており、そして”ダック・テール”と名称が付けられた由来としても、そのピョコっと跳ねたスポイラー部分がアヒルのシッポのように見えたことから「アヒルのお尻=ダック・テール」と呼ばれています。

それだけ今回のスポイラーを装着したモデルは貴重なものだと思われますが、現時点で噂されている可能性としては二つあり、一つは「911ターボS」ベースの更なる特別版、もしくは”カレラ2.7/3.0RS”に敬意を表するモデルとなる可能性が高そう。

もしくは欧州市場向けに限定250台のみ製造された2009年式の「911(997.2)スポーツクラシック(Sport Classic)」が記憶に新しいかと思いますが、そうしたスポーツクラシックと呼ばれるような限定モデル専用として登場するのかもしれませんね。

そしてもう一つの可能性としては、「911ターボS」をベースとしながらもハイパフォーマンスグレードとなる”RS”が導入されるかもしれないとのことで、しかし現時点で”RS”の開発を進めるのはあまりにも早過ぎるとのことで、やはりオプション扱いとなるパーツの可能性もあるかもしれません。

~遂に「911シリーズ」最速の2.5秒未満を実現するか?~

気になるパワートレインについては、排気量3.8L 水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力650ps/最大トルク800Nmを発揮、トランスミッションは8速DCTのみ、駆動方式は四輪駆動(AWD)を搭載することが予想されています。
直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が2.5秒とブガッティ「シロン」並みに速く、最高時速は330km/hにまで到達すると言われています。

気になる発表時期としては、2020年春頃を予定しているとのことですが、もしかするとそのタイミングにて、今回のダックテールスポイラーを装着したモデルに関する詳細な情報が明らかになるかもしれません。

☆★☆ポルシェ新型「911(Type 992)」関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:autoevolution