数少ないジムニー女子が…納車を待つこと1年、スズキ新型「ジムニー」が納車されて3か月後に車に突っ込まれて横転する悲しい事故が発生【動画有】

2020-05-27

~この事故で女性オーナーは全身打撲とむち打ちに~

熊本県某所の十字路にて、納車されたばかりのスズキ新型「ジムニー(Suzuki Jimny)」にて通勤中の女性オーナーが、真横からくる車両に突っ込まれ横転する悲しい事故が発生。
2018年8月26日に契約し、待つこと1年(2019年9月中旬)でようやく納車された新型「ジムニー」(グレードはXCで、ボディカラーはジャングルグリーン)ですが、納車後わずか3か月という短い期間ながら、相手方の不注意にて事故するというのは非常に残念なことではありますね。

なお、「ジムニー」に乗っていた女性オーナーは全身打撲とむち打ちにより、すぐさま救急車にて搬送されることに。
しばらくの間は安静が必要とのことですが、命に別条がなかったことが唯一の救いだと思います。


~まずは一日も早い体力の回復と、精神状態を安定させることが重要~

やはり背の高い軽クロカンモデルということもあり、バランスも中々に崩れやすい個体であるにしても、フロント・サイドウィンドウも割れていることから、それなりの衝撃もあったと思います。事故の衝撃なのかスペアタイヤカバーも外れています。

こちらが運転席側のドアサイドパネル周り。
確かに衝突されたような凹みが確認できますね。

再度エアバッグなども展開された状態になっていますね。
女性オーナー曰く、自身で初めて購入した新車が新型「ジムニー」だったそう。
実はジムニー女子の多くが、初めて購入する新車に新型「ジムニー/ジムニー・シエラ」を選択する傾向が多いとのことですが、先述にもある通り、僅か3週間にて事故に巻き込まれるというのは非常に悔しいのと悲しい想いが入り混じっているのではないかと思いますが、今はまずしっかりと休んで、体力の回復に努めてほしいところですね。

新型「ジムニー」にはとんでもない落とし穴が…?!

なお、これはあくまでも参考程度に見ていただけたらと思いますが、2018年に欧州にて行われたEuroNCARの安全性評価にて、新型「ジムニー」は最大5点満点中の僅か3点という最低評価が得られています。

衝突試験の結果、乗員を保護できないレベルに

この試験は、車両が正面衝突した際に、フロントの変形量や車内の客室、ドアフレームの変形、そして乗員の保護レベルから評価されるわけですが、テスト結果によれば、ドアフレーム周りは大きく変形してしまい、更には車内にあるダミー人形の膝及び大腿骨には良好な保護がかけられていましたが、重要な胸部に関してはほとんど保護がかけられていないことが明らかとなっています。

エアバッグの圧力が適正値に到達しない恐れも?!

次のフル・ワイド・テストにおいては、後部座席に座るダミー人形の頭部の衝撃保護はほとんど無く非常に低い評価が得られ、更にはドライバと後部乗員の胸部の保護もかなり低い評価結果となっています。

これら全ての衝突テストにおいて、最悪の場合、ドライバ側のエアバッグが不十分な圧力値となり、ドライバを衝突から吸収することができずに頭部がステアリングホイールに衝突する可能性があるとのこと。

AEB機能はほぼ無意味レベル

更には、クロスオーバーモデルやSUVモデルのスタンダードな自律的緊急制動システム(AEB)に関しては、明らかに日中の歩行者回避のテストでは低い性能を示し、低照度では動作せず、サイクリストのようなより速く動く個体については、”反応すらしない”という最悪の結果が得られています。

結果:走破性よりも安全性の改善が必要だ!

なお、Thatcham ResearchのリサーチディレクタであるMatthew Avery氏によれば、「新型ジムニーのパフォーマンスは、表面的には頑丈な外観を持ちますが、事故が発生した場合には、ドライバの保護を更に強化する必要がある。今回の安全性評価では、その安全技術も最適に機能しませんでした。」とコメントしており、足回りの走破性よりも、まずは安全性での改善性が大きく見直される個体であることが強調されています。

【Euro NCAP Crash Test of Suzuki Jimny 2018】

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