フルモデルチェンジ版・(欧)マツダ新型「マツダ3(Mazda3)/CX-30」に更に強力な2リッターマイルドハイブリッド仕様が登場。なぜマツダはこのタイミングでラインナップを拡大するのか?

2020-05-27

~マツダは今後グレードを細分化していくかもしれない~

欧州市場にて販売されているマツダのフルモデルチェンジ版・新型「マツダ3(Mazda3)/CX-30」に、既存のSKYACTIV-G 2.0をベースにしたハイパワーグレードを新たにラインナップすることが明らかになりました。

欧州市場にて販売されている新型「マツダ3/CX-30」では、排気量2.0L 直列4気筒マイルドハイブリッドエンジン(SKYACTIV-G 2.0)をベースに、最高出力122ps/6,000rpm→150psへと出力を向上させたハイパワーグレードとなり、更に213Nm/4,000rpmよりも高いエンジントルクを得ることが可能になるとのことで、立ち上がりの加速は非常にスムーズになるとのこと(ただし、厳密な最大トルクは明らかになっておらず…)


~更にハイパワーのSKYACTIV-Xがあるのに、どうしてSKYACTIV-Gのハイパワーグレードをラインナップしたのか?~

もちろん、このSKYACTIV-G 2.0では、燃費を稼ぐために気筒休止システムも採用されているため、必要なときだけ高い出力を発揮し、安定且つ落ち着いた走りを行う場合は不必要な燃料を消費しないように効率性を重要視しています。

新型「マツダ3/CX-30」では、上記のグレード以外にも排気量2.0L 直列4気筒マイルドハイブリッドエンジン(SKYACTIV-X)で、最高出力180ps/6,000rpm、最大トルク224Nm/3,000rpmを発揮する上位グレードをラインナップしていますが、実はこのグレードの最大の問題点は価格帯が非常に高価ということ。

確かに、新型「マツダ3/CX-30」のSKYACTIV-Xグレードでは、乗った人にしかわからないエンジンレスポンスの高さと、ディーゼルモデルのような太いトルクを持った走りを提供しますが、これを総合的に評価するのは非常に難しく、特に悪いところもないんだけど、だからといって何かがずば抜けている感じでもないので、「とりあえず試乗してみてほしい」としか言えないのが正直なところ。

ただ、それ以上に大きな壁となり得るのが価格面であって、”評価の難しいモデルに400万円ちかくの価格を支払うだけの価値があるのか?”と言われると、かなり判断が難しいところではありますね。
おそらくそういった判断が難しい人向けに、SKYACTIV-Xよりもリーズナブルな価格帯にて購入可能な、ハイパワーグレードのSKYACTIV-G 2.0(150ps仕様)が追加ラインナップされるのだと思われます。

☆★☆マツダ関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:CARSCOOPS