未だに問合せの多いフルモデルチェンジ版・トヨタ新型「ハリアー」の3列シート&V6モデル情報。現時点での市販化の予定は無し、改めてエンジンの種類をおさらいしておこう

2020-05-27

~意外にも新型「ハリアー」3列シートタイプを待っている人は多いようだ~

さて、2020年6月17日に発表される(4月8日にワールドプレミア予定)トヨタのフルモデルチェンジ版・新型「ハリアー(Toyota Harrier)」ですが、以前より自動車情報誌ベストカーなどで報じられた3列シートモデルについて、当ブログに多数の問い合わせが来ています。

結論から言うと「3列シートはラインナップされない」ということになりますが、これはあくまでも今回のフルモデルチェンジのタイミングであり、もしかしたら1回目のマイナーチェンジのタイミングにて登場するかもしれません(あくまで可能性の話)。


~3列シートSUVの需要は年々下がっている模様~

ただ、いつもお世話になっているトヨタ・ディーラーの担当セールスさんの情報によれば、3列シートSUVの需要は下がってきており、このモデルを選定するのであれば、多くのオーナーがミニバンを選ぶ傾向にあるとのこと(一応新型「ハリアー」の競合にはマツダ「CX-5/CX-8」、日産「エクストレイル(Nissan X-Trail)」が記載されていた)。

3列シートSUVともなれば価格も跳ね上がりますし、それよりも5ナンバーミニバンの「ノア(Noah)/ヴォクシー(Voxy)/エスクァイア(esquire)」、更に予算の面でもう少し余裕があれば「アルファード(ALPHARD)/ヴェルファイア(VELLFIRE)」を選ぶことも多いため、そう考えると3列シートSUVの「ハリアー」が登場する可能性は低いと説明していました。

~3列シートの可能性が低ければ、V6エンジンのラインナップの可能性も更に低くなる~

これに合わせて、V型6気筒エンジンが搭載される?といった噂もありましたが、こちらも現時点ではラインナップされる予定は無く、既にトヨタディーラーにて配布されている資料の通り、排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジンと排気量2.5L 直列4気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドエンジンの2種類のみとなっています。
3列シート&V型6気筒エンジン+ハイブリッドについては、既にレクサス「RX450hL versionL」をラインナップしていることもあり、おそらくこのモデルだけに留められるのではないか?とのこと。

~改めて新型「ハリアー」のエンジングレードや駆動方式をおさらいしておこう~

そしてここからは、前回のブログのおさらいとなりますが、エンジングレードは新型「RAV4」同様に排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジンのガソリンタイプと、排気量2.5L 直列4気筒+電気モータを組み合わせたハイブリッドタイプの2種類がラインナップされ、2.0Lターボエンジンが廃止となります。

具体的に、ガソリンタイプについては排気量2.0L M20A-FKS型の直列4気筒直噴エンジン”Dynamic Force  Engine”×”Direct Shift-CVT(無段変速機)”を採用することで、最高出力171ps/6,600rpm、最大トルク207Nm/4,800rpmを発揮
力強くダイレクトな走りと低燃費を実現し、更にSPORTモードやマニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマッチを採用。

一方でハイブリッドタイプについては、排気量2.5L A25A-FXS型の直列4気筒エンジン+電気モータを組み合わせた”Dynamic Force  Engine”×”ハイブリッドシステム”を採用することで、システム総出力222ps(エンジン出力178ps/5,700rpm、モータ出力120ps/54ps)を発揮し、システム高出力と圧倒的な燃費性能を誇る一台に進化。

更には、新しく搭載されるリチウムバッテリは、バッテリパック構造の見直しなどにより、小型化でリヤシート下へと配置され、ガソリン車同等のトランク容量を確保しているところも大きなポイントになっています。

そして、ガソリンタイプとハイブリッドタイプそれぞれに前輪駆動(2WD)/四輪駆動(4WD・E-Four)が設定されるので、この辺りは新型「RAV4」と大きく差別化しているところではないかと思いますね。

なおガソリンタイプの四輪駆動(4WD)については、ダイナミックトルクコントロール4WDを採用し、前後輪のトルク配分を「100:0~50:50」で緻密にコントロールすることで、走破性と低燃費を両立。
更にステアリングの操舵量からドライバの理想とするターゲットラインを予測し、きめ細かく後輪にトルクを配分を行うことができるとのこと。

そしてハイブリッドタイプの電気式四輪駆動(E-Four)については、前後輪のトルク配分を「100:0~20:80」とし(従来は100:0~40:60)、こちらも緻密に制御することで発進加速性や操縦安定性の向上、更に低燃費も実現しているそうです。

フルモデルチェンジでは、この2種類のエンジンがメインとなりますが、先述にもある通り”もしかしたらマイナーチェンジのタイミング”にて3列シートレイアウト&V6エンジン搭載モデルが追加ラインナップされるかもしれませんが、この辺りは現時点ではまだまだわからない部分。
もし、そういった追加内容があれば、トヨタディーラーに独自取材させていただき、詳細となる内容が判明次第、すぐに当ブログにて反映させていきたいと思います。

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