一体なぜ?千葉県・三島隧道にて、トヨタ・ランドクルーザー・シグナスが放棄【動画有】

2020-10-27

千葉県の三島隧道(みしますいどう)に、トヨタ・ランドクルーザー・シグナスが放置されている模様。

以前から大きな話題を呼んでいる三島隧道ですが、ここは1953年に作り始められたトンネルで、1993年までの約40年間地元民を始めとする観光民にも利用されたところでもありますが、国道410号線に君津トンネルが開通したことがきっかけでトンネルは封印され、旧道として地図上からも削除された幻のトンネルでもあります(場所としては「ロマンの森共和国」のすぐ近く)。


今となっては公道ではなく廃道同然ともいえるスポットでもありますが、いざそこに入り込んでみると、過去に使用されていたと思われる標識やゴミが道端にちらほらと見受けられます。

中にはこのような懐かしいスーパーファミコンのゲームソフトも捨てられていますが、他にも色々出てきそうな予感がしますね。

三島隧道にたどり着くには、数多くの難所を超えなければなりません。

土砂崩れしてもおかしくないレベルのアスファルトに行く手を阻まれながらも奥へ進んでいきます。

奥に進んでみると、車両高さ2.0mを指す交通標識が確認できます。

この先に封印されたトンネルがある!と察知した次の瞬間。

何やら奥に奇妙なものが確認できますね。

奥には三島隧道、その手前にはスペアタイヤを外され、苔で覆われたトヨタ・ランドクルーザー・シグナスが立ち止まっています。

ランドクルーザー・シグナスは、国外の北米等を中心に販売するレクサスのフラッグシップSUV・LX470の日本国内販売モデルとなります。

この個体は、当時の新車販売価格では約600万円でありながらも、走破性や品質面、パワー(排気量4.7L V型8気筒エンジン搭載)、乗り心地においてずば抜けた性能を持つ一台で、今現在でも高値で取引される貴重なモデルとなっています。

皮肉なことに、ナンバープレートが引きちぎられていますが、これは盗難車両ではないか?との情報も。

元々はパール系ホワイトのランドクルーザー・シグナスですが、どうやらブラックのペンキやスプレー等でベタベタに塗られてしまっているも、なぜかフロントヘッドライトはかなりクリーンな状態。

写真は細かくチェックできませんが、タイヤやホイール、そしてインテリアのベージュカラーのシートや内窓にもレッドやブラックのペンキが塗りたくられているとのこと(決して遺体等は入っていません)。

フロント側には土砂が崩れてしまったのか、完全にラッセル状態。

ランクルのすぐ後ろには、殉職者の慰霊碑が置かれています。

これが更にミステリアスさを際立たせますね。

いずれにしても、一体どのような目的でこのランクルが放置されてしまったのか不明なのですが、まるでトンネルの先にいる誰かを待っているかのような寂しい姿にも見え、不思議とランクルの叫び声が聞こえるようにも感じますね。

【地図から消された国道を歩いてみた★ランクルの叫びを聞け!【裏名所#15】廃墟廃道 ランドクルーザー landcruiser LEXUS LX470】

関連記事:ロシアの森にて長年放置されたホンダ「NSX」を発見。レストアにより完全復活を遂げる奇跡の物語(2017/11/4投稿)

ロシア・サンクトペテルブルクの森林にて、放置されていたホンダの旧型「NSX」が目撃に。

この個体、森林にて長年放置されていたとして、車体からは苔のようなものやカビで覆われており、見るに無残な状態となっていますね。

ロシアでは、僅か20台程しか納車されていない希少な「NSX」ですが、価格も相当に高額であったとして、尚のこと森林にて放置されていたことが不思議なところ(日本で言えば、森林に「カウンタック」が放置されているのに近い)。

そこで、この個体を発見した(次期オーナーとなる)男性が、レストアを専門に扱う業者に依頼することに。

森林から引き上げられた「NSX」はあまりにも悲惨な状態になっていますね。
ボディパネルは苔やカビなどが付着していますが、幸いボディ自体は何一つ事故の跡が無いのだとか。

ただ、この個体のエンジンは既にブローしており、載せ替えを余儀なくされるわけですが、オーナーはまずレストアすることを優先。

数週間後、あれだけ汚れに汚れた「NSX」が遂に復活。
フロントエンドのフォグ周りは若干汚れが残っているも、とても森林にて放置されていた個体とは思えないほどの美しさを取り戻していますね。

サイドからリヤにかけても非常に美しいこと。
ルーフやガラス等も見事に汚れが落ち、新車に近い輝きを取り戻していますね。
改めて、この個体が全く無傷で発見されたことが奇跡に近いです。

この個体を購入したオーナー曰く、「NSX」に搭載できるエンジンが中々に見つからないとのことで、購入できるまでしばらくは自宅ガレージに保管しておくとのこと。

ちなみに、彼がこの個体を購入した際の金額は約200万円、レストア代に約80万円。
恐らくエンジンの購入に加えて載せ替えともなると更なる膨大な費用がかさむと思われますが、彼はそれよりも「NSX」を走らせることの楽しみの方が強い(元々「NSX」に憧れていたことも発覚)とのことで、ある意味このオーナーに発見された「NSX」は運命の巡り合わせだったのかもしれませんね。