過去に経営破綻していたアプテラ(Aptera)が復活し、新世代3輪EVのアプテラ3を世界初公開!何と航続可能距離は1,600km以上でソーラーパネルも搭載【動画有】

実質経営破綻してから約10年…念願の新型3輪EVが大幅アップグレードで復活か?

アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くEVベンチャー企業のアプテラ(Aptera)が、新世代3輪EVモデルとなるアプテラ3(New Aptera 3)を世界初公開しました。

アプテラといえば、2007年にEVプロトタイプのアプテラを世界初公開し、斬新すぎるデザインと独自の三輪システムの採用、更に素材にはエポキシ樹脂を使用することで約700kgの軽量ボディを実現するほどにトータルパフォーマンスを高めたモデルとして注目されましたが、2011年に資金繰りの悪化(米国エネルギー省(DOE)の融資が受けられなかったこと)によりEVの市販化を断念するとともに事実上の経営破綻となりました。

そんな過去の苦い経験を持つアプテラですが、今回新たに発表した新型アプテラ3は、EVプロトタイプ・初代アプテラが航続可能距離160kmだったことに対し、何と10倍以上となる1,600km以上(1,000マイル)の走行が可能とのこと。


凄いのは航続可能距離だけでなく三輪EVの特徴を活かした抗力係数

見た目も非常にエクストリームで、滑らかなボディ形状が何とも印象的ですが、それ以上に抗力係数は僅か0.13ととにかく空力にも特化した一台。

世界最速且つ大排気量エンジンを搭載するブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)でも抗力係数は0.33ですし、システム総出力1,900hp以上を発揮するリマックC_Twoでも0.23なので、それらよりも更に優れているのがアプテラ3です。

バッテリーパックは100kWhと大容量で、更に晴れた日には太陽光の力で航続距離を最大64km(40マイル)も伸ばすことのできるソーラーパネルも搭載されているとのことから、まさに自然の力を利用した環境に優しい一台も言えます。

グレード構成は大きく4種類

続いて新型アプテラ3のグレード構成についてですが、大きくは4種類ラインナップされるとのことで、各グレード毎のスペックは以下の通り。

・エントリーグレード(25kWhバッテリー):航続可能距離402km
・中間グレード(40kWhバッテリー):航続可能距離644km
・上位グレード(60kWhバッテリー):航続可能距離966km
・最上位グレード(100kWhバッテリー):航続可能距離1,600km

ドア開閉はマクラーレンと同じバタフライドアを採用

ドア開閉はマクラーレンやBMW i8にも採用されるバタフライドアで、見た目の近未来感だけでなく、スーパーカーチックな要素も持ち合わせる新型アプテラ3。

気になるスペックはまだ明らかになっていないものの、0-100km/hの加速時間は6秒以下になるとのことで、更に最上位グレードともなれば3.5秒程にて到達するとの情報も。

あとはDC急速充電を行った場合、約1時間で後続可能距離600km以上走行できるとのことから、かなり実用性を高めた一台なのではないかと思います。

インテリアはテスラ並みにシンプル。

ステアリングはフラットボトムタイプで、ディスプレイは大型タブレットタイプで非常に見やすく、このタブレット一つでナビやエアコン、車両設定などが可能となります。

価格は約270万円~、先行仮予約も受付中

最後に新型アプテラ3の価格帯ですが、約270万円からと意外にリーズナブルですが、オプションによっては480万円以上にまで跳ね上がるとのことです。

なお新型アプテラ3は、コチラのプレオーダーサイトにて先行予約が可能で、デポジットは約1万円、返金・キャンセルも可能とのことです。

【Aptera Has Launched】

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Reference:Aptera