一体どんな人が購入するんですか?フェラーリ458スペチアーレを防弾仕様にしてみた。812GTOがフィオラノサーキットで限界走行【動画有】

まさかフェラーリのスペチアーレモデルを防弾仕様にしてしまうとは…

フェラーリ最後のV8自然吸気エンジンを搭載するスペチアーレモデルの458スペチアーレ(Ferrari 458 Speciale)ですが、何とこのモデルをベースにした装甲車両(防弾仕様)が登場しています。

防弾仕様にカスタムしたAddArmor社によると、本来防弾仕様にするとなるとボディパネルを一式取り換える必要があり、その結果車体重量が大幅に増加してトータルパフォーマンスが低下する恐れがあるのですが、今回公開されている458スペチアーレではそういったパフォーマンスの低下はほとんどないとのこと。


特殊素材を採用することで必要最小限の増加に…EN-B4レベルの防弾性能に

なおAddArmor社によれば、458スペチアーレに.44マグナム弾を含む拳銃を発砲しても貫通することは無いとのことで、防弾性能もEN-B4レベルに相当(欧州標準化委員会規格より)。

これは弾道鋼の10倍の強度を持ち、重量が60%軽い特殊素材(ポリカーボネート)を使用することで実現しているとのことで、車体重量はドノーマルに比べて70kg増すものの、それ以上に敵から身を守ることは可能(重量増以上に得られるものが大きい)。

なおAddArmorによれば、装甲仕様に加えてカーボンファイバオプションも準備しているそうで、軽量のCapristoエキゾーストシステムも適合していることから、エンジン出力を+40hp向上することも可能とのこと。

防弾仕様に加えてトータルパフォーマンスも下げないように引き上げていくスタイルも中々に凄いことですが、そもそもこういったスーパーカーをベースにしたカスタム需要があるのかはちょっと微妙。

防弾仕様なので価格もそれなりにお高め

今回公開されている防弾仕様の458スペチアーレはプロトタイプとのことですが、それでも車両本体含めての総額は約6,470万円と超高額。

現代のフェラーリで言えば中古車市場にて販売される488ピスタ(488 Pista)やSF90ストラダーレ(SF90 Stradale)に近い感じでしょうか。

インテリアは基本的にドノーマル仕様だそうです。

フィオラノサーキットにて新型812GTOらしき開発車両がスパイショット!

【FERRARI 812 GTO / VS PROTOTYPE V12 SOUND AND ROADHOLDING TEST】

続いては、イタリアのフィオラノサーキットにてフェラーリ812スーパーファスト(812 Superfast)をベースにしたハードコア仕様となる812GTO(仮)の開発車両がスパイショットされています。

明確な発売時期は不明ですが、2021年初め頃に登場する?との噂も浮上しているそうです。

ボディスタイルは、812スーパーファストと同じフロントミドシップで、ロングノーズ&ショートデッキは変わらずですが、フロントバンパーやリヤロアバンパー形状は改良され、更に空力特性を向上させる複雑なモノに仕上げられる模様。

パワートレインは、排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力800ps以上/最大トルク718ps以上であることは確実でしょうし、812GTOにて初めて採用される新機能も搭載される可能性が高そうです(間違ってもタッチパネルだけは避けてほしいところですが…)。

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Reference:CARSCOOPS