フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルにて公道試乗!18インチタイヤとは思えぬほどに乗り心地抜群、ゴツゴツした峠道もスイスイ、一方でかなり残念なお知らせも

引続き新型ヴェゼルを試乗していこう

しばらく公道を走っていた気付いたことなのですが、新型ヴェゼルの運転席から見える視界は非常に良好で、ロングノーズと謳っていたフロント部分は、運転している身からするとそこまで長くは感じられませんでしたし、特に視界の邪魔になることもありませんでした(沿道や歩道も非常に見やすい)。

更にサイドミラー位置も初代より高くなり(ウエストラインが高くなっているので)、サイドから「見渡す」というよりも、「見下ろす」という印象で、その分視野の範囲が広がっているように感じるんですね(要はフロントもサイドミラーも見やすい)。

一方でルームミラーからの後方視界ですが、ファストバックSUVでウィンドウを寝かせているために「視界もかなり狭いのかな?」と思ったりもしましたが、意外とそうでもなく、この点は初代ヴェゼルとほとんど変わらずといった印象です。


新型ヴェゼルの乗り心地は、新型フィット4をより上質なものへとグレードアップ

そして最も気になるのが乗り心地だと思いますが、乗り心地自体はカタメではなくてマイルドで、しかしフワフワとした柔らかさは無し。

競合の対象になるであろうトヨタ新型ヤリスクロスやマツダCX-30とは異なる適度なカタサで、上質さで云ったら新型ヴェゼルの方が少しだけ上かもしれませんが(この点は価格相応)、そういった他社との比較よりも、初代ヴェゼルよりも圧倒的に上質でショックもなく、振動も伝わってこないため「初代から良くなっている」ということは言えると思います。

街中やちょっとした田舎道においても安定した乗り心地で揺れも少ないですし、後々冷静になって考えてみたときに「これだけの乗り心地を18インチタイヤで実現できるのか…」というぐらいにタイヤの品質も高いと思うんですね。

なおe:HEV Z/e:HEV PLaYに装着される18インチタイヤは、ミシュラン製プライマシー4になりますが、グリップ力があることはもちろんのこと、コンフォート寄りで上質さを重要視しているタイヤでもあるため、舗装された道でもゴツゴツした道でも高いパフォーマンスを発揮してくれていたことは確か。

中々表現が難しいですが、確実に言えることは新型フィット4 LUXEよりも更に上質であることと、上位SUVのC-RVにちょっと近い乗り心地かもしれません。

新形ヴェゼルの低重心化は峠道でこそ、その良さがわかる

そして最後は峠道。

新型ヴェゼルは急な上り坂やカーブのキツイ道を走ってこそ、その真価が発揮されるのだと思いますが、まず上りの時点ではそこまでアクセルを踏まなくともモーターとエンジンの使い分けが上手く、効率よくバッテリー消費を抑えてスムーズに加速していく印象。

ヘアピンが続くコーナーでは、中速域でもハイグリップでしっかりと張り付きながら、外側に膨れることなく狙ったラインを通過してくれますし、何よりも重心位置が低いおかげで揺れはほとんど無し。

反対に下り坂になると、e:HEVに標準装備される減速セレクター(パドルシフト)でエンブレを強くし、フットブレーキを一切使わなくてもナチュラルなブレーキングで下っていくので、パットの消費もほとんどなく、加えてエンブレしながらバッテリーもチャージされるので、この点は「ゲーム感覚で楽しく」走れてる印象です。

メーター類はまだまだ改善の余地あり

しかも今回の新型ヴェゼルのバッテリーフローでは、バッテリーが充電されていくと「バッテリー目盛りが貯まっていく」アニメーションが追加されています(新型フィット4ではバッテリー目盛りのアニメーションは無かった)。

ただその一方で、航続可能距離や燃費のインフォテイメントシステムを表示しているときは、バッテリー残量がどれぐらいなのかをチェックできないので、この点の操作性の悪さはマイナス気味。

やはり大人気のモデルなだけあって、ホンダも新型ヴェゼルにかける力の入れ具合は半端なかった

以上が新型ヴェゼルの試乗感想になりますが、総じて新型ヴェゼルの走りや乗り心地の評価は高く、約50分の試乗があっという間に感じるほど。

私の新型ヴェゼルが納車される前に、一度だけ高速道試乗を体験させていただき、ブラインドスポットインフォメーションの機能性、加速感なども体感させていただく予定ですが、まさかちょっとした公道試乗でここまで完成度高めとは…改めて新型ヴェゼルを購入して良かったと思えます。

新型ヴェゼルを検討している方は注意!MOPナビにはちょっとした罠が…

そして最後に一つ、試乗していて気付いてしまった新型ヴェゼルの残念なポイントなのですが、どうやらメーカーオプションナビ(Honda CONNECT9インチディスプレイ)を選択する場合だと、ホンダ純正ドライブレコーダーと連携することができず、ドラレコの映像をナビゲーションディスプレイで確認することができないとのこと(上の画像は新型フィット4のナビ画面)。

つまり、上の画像のように「ドライブレコーダー」の項目がないため、すぐにドラレコの映像を確認したくても、わざわざドラレコのSDカードをパソコン等に差し替えないと確認することができないんですね(スマホとの連携は可能)。

新型ヴェゼルのメーカーオプションナビは、CD/DVDデッキやSDカードスロットが非搭載で使い勝手がかなり悪くなっている上、こうしたドラレコとの連携ができないというのは非常に残念。

そうなると、新形ヴェゼルでも準備されているディーラーオプションナビにしない限りは、こうしたディスプレイ上でのドラレコチェックはできないので、もしもこういった機能を重要視されている方は、ディーラーオプションナビを検討してみた方が良いかもしれませんね。

ホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼルに関する詳細且つマニアックな情報は、コチラにて全てまとめております。

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