その名は新型296GTB。フェラーリが全く新しいV6プラグインハイブリッド(PHEV)スーパーカーを世界初公開。システム総出力830hpで、デザインはSF90ストラダーレ風
遂にフェラーリの新世代V6プラグインハイブリッドモデルが世界初公開!
フェラーリの新世代V型6気筒ツインターボエンジンに電気モーターを加味したプラグハイブリッド(PHEV)モデルが、2021年6月24日の午後9時半に世界初公開されました。
今回発表されたモデル名称は「296GTB」で、「”29”は排気量2.9L」「”6”はシリンダー数(つまりV型6気筒)」、そして「”GTB”はグラン・ツーリスモ・ベルリネッタ(Grand Turismo Berlinetta)」を意味します。
このモデルが発表されるまでは、「ディーノ(Dino)」の名称が復活する?といった噂が浮上していましたが、そういった名称というよりも、ディーノの精神を受け継ぎながらも488GTBと同じ数値を用いた”フェラーリらしい”シンプルなネーミングとなりました。
早速どういったモデルなのかチェックしていきましょう。
フロントマスクは近未来的でSF90ストラダーレっぽい雰囲気に
こちらが今回、世界初公開された新型296GTBのエクステリアデザイン。
ボディスタイルは非常にシンプルでレトロ感があり、”ノペッ”としたフロントマスクが何とも印象的。
どことなくV8プラグインハイブリッドモデルとなるSF90ストラダーレ(Ferrari SF90 Stradale)っぽい雰囲気もありますが、モデルベースは1963年に登場した250LMからインスパイアされているそうで、「シンプルさと機能性の完璧な融合」をコンセプトにした一台と云われています。
なおボディサイズとしては、全長4,565mm×全幅1,958mm×全高1,187mm、ホイールベース2,600mm、フロントトレッド1,665mm/リヤトレッド1,632mm、前後重量配分は40.5:59.5となっています。
新たな時代を切り拓くデザイン言語
真正面から見てみると、尚のことSF90ストラダーレ感と言いますか…新世代フェラーリらしい独特の雰囲気を持たせていますが、ラ・フェラーリ(LaFerrari)や458イタリア(458 Italia)/488GTBといった奥行きを持たせたヘッドライトレンズは完全に廃止となったのはちょっと残念。
全体で見るとシンプルながらも、細部を見ていくと中々のインパクト
サイドビューはこんな感じ。
こうして見るとフロントフードの位置がとんでもなく低く、おまけにフロントガラス形状はJ50/ラ・フェラーリなどの限定モデルをモチーフにしたような独特な形状で、足もとのアルミホイールもシンプルな5本スポーク鍛造アルミホイールを装着するなど、シンプルなのに一つ一つのパーツにインパクトをもたらす何とも不思議な一台です。
リヤビューも全く新しく、しかしこれまでのモデルの系譜を受け継いだユニークな一台
リヤビューは何とも先進的で、SF90ストラダーレやローマ(Roma)のような片側二灯式テールランプを採用し、リヤバンパー形状はF8トリブート風、マフラーはセンター1本出しフィニッシャー付き、そしてマフラーを中央上部に移行したことでリヤディフューザーの自由度が劇的に向上したため、フィンの深さやデザインもレーシングカー並みにダイナミックに仕上げられています。
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