フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ステップワゴンのちょっとしたこぼれ話。昨今のミニバン&キャンプ需要に伴い、フルフラット且つ多彩なシートアレンジが可能になるようだ

新型ステップワゴンは先祖返りデザインに加え、使い勝手の幅広さも初代をモチーフにするようだ

さてさて、2022年春頃に発売予定となっているホンダのフルモデルチェンジ版・新型ステップワゴン(Honda New Stepwgn)ですが、既に栃木県や茨城県などでは全身カモフラージュされた開発車両が複数スパイショットされ、市販化に向けて粛々とテスト走行が実施されています。

エクステリアデザインとしては、先代を彷彿とさせるマイルドフェイス&ボックススタイルで、特にルーフトップからリヤエンドにかけてカクカクしたボディは旧世代を感じさせるほど。

そんな新型ステップワゴンですが、先日いつもお世話になっているホンダディーラーにて新商品に関する研修があり、その際にホンダメーカーの方とやり取りする機会があったそうですが、そのときに新型ステップワゴンのちょっとしたこぼれ話やコンセプトについての説明を受けたそうです。

まだ具体的なグレード構成や内外装デザイン、安全装備Honda SENSING、価格帯などについては明らかになっていませんが、競合のフルモデルチェンジ版・トヨタ新型90系ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)とは異なる方向性であることは間違いなく、中々にユニークな一台になりそうです。


昨今の諸事情によるミニバン&アウトドア&キャンプ需要を満足させるトレンドモデルに

via:Twitter

まずは新型ステップワゴンの方向性やコンセプトについてですが、どうやら昨今の諸事情によるミニバン需要や、アウトドア/キャンプ需要に沿った次世代ミニバンに仕上げられるとのことで、特に車内のシートアレンジの幅広さが大きなセールスポイントになるそうです。

昨今の諸事情により、公共交通機関ではなくファミリーでの大型移動が増え、それによってミニバンの販売需要が大幅に増えているとのことですが、確かに2021年8月度の新車販売ランキングを見ても、アルファード(ALPHARD)やノア/ヴォクシー、日産セレナ、そしてステップワゴンの需要も増加しています。

【2021年8月度の新車販売ランキング・ミニバン一覧】

◇トヨタ・アルファード:6,483台(6位)
◇日産セレナ:4,303台(11位)
◇トヨタ・ヴォクシー:4,243台(12位)
◇トヨタ・ノア:3,080台(17位)
◇ホンダ・ステップワゴン:2,907台(18位)
◇ホンダ・オデッセイ:1,635台(26位)

via:一般社団法人日本自動車販売協会連合会

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こうしたミニバンの需要増や、アウトドア/キャンプ需要増にホンダは注目し、次期ステップワゴンではキャンプ用途にも適したミニバンになるとのことですが、そのシートアレンジは中々にユニーク。

どうやら初代ステップワゴン(RF型)のような多彩なシートアレンジが可能になるとのことで、車中泊も可能なフルフラットにもできるとかで、かなりアウトドア志向の一台になるようです。

初代ステップワゴンの快適なフルフラットが現代に蘇る?

ちなみにこちらが、初代ステップワゴンのシートアレンジ。

初代ステップワゴンでは、ポップアップ式(運転席助手席と2列目シートを組合せてフラットシート化)や回転体座式(2列目と3列目を組合せたフラットシートに変形)のパッケージを2種類準備していて、このときもキャンプでの車中泊から高速道SA/PAでの昼寝休憩にも適した車内レイアウトにしていました。

トランクスペースを着座もしくは食事・作業スペースにし、フロントシートを倒して2列目とフラットにすることで、完全に自分だけの空間を作ることも可能な初代ステップワゴン。

こういった多彩なシートアレンジが初代から採用されていたのも画期的ですし、次期ステップワゴンも採用予定と聞くだけでも(全く同じかまでは不明ですが…)、アウトドア好きからしたらかなり商品力の高い一台ではないかと思うんですね(多分ディーラーオプションもアウトドア向けの装備が充実していると予想)。

新型ステップワゴンの新たなる機能とは?そして運転席周りはどうなる?気になる続きは以下の次のページにてチェック!