もうこんなに事故ってるのか…フルモデルチェンジ版・トヨタ新型GR86/スバル新型BRZの事故車が5台以上競売にて出品中。パーツ取りできそうなモノもあるが、その損傷具合は深刻

事故の原因は不明ながらも、それだけ刺激を求めたくなるスポーツクーペなのかもしれない

日本市場でも2021年に発表・発売されたばかりとなるトヨタのフルモデルチェンジ版・新型GR86/スバル新型BRZ。

いずれもトヨタとスバルの共同開発モデルで、排気量2.0L → 2.4Lへとアップした水平対向4気筒自然吸気エンジンを搭載し、更に低重心化と空力特性を向上させたハード&スポーティな2ドアクーペモデル。

日本国内での人気も高く、新型GR86に至っては発売されて僅か3か月ほどで受注ストップとなり、2022年5月には一部改良版として新しく発売予定です。

そんな新型GR86/新型BRZが、「事故車・廃車」の状態でサルベージオークションCopartにて出品されています。

一体どれだけの損傷を受けているのか?自走は可能なのか?入札額はいくらぐらいなのか?チェックしていきましょう。


何れも損傷レベルはかなり深刻…なかには走行距離0kmで大破している謎モデルも?

こちらが今回、海外サルベージオークションサイトCopartにて出品されているトヨタ新型GR86/スバル新型BRZの一部。

2022年3月20日時点では全5台が出品されていますが、全て損傷レベルはかなり深刻で、フロント部分は大破していますし、おそらくエンジンや足回りも修理・修復が難しい状態なのではないかと考えられます。

なかにはパーツ取りが可能なモデルもあるものの、損傷場所が全く同じものがあったりとちょっと不思議なところも。

新車・新型車の長納期だけでなく、部品修理や交換も問題になっている

ちなみに、現在どの自動車メーカーも新車/新型車の納期が長期化していて、その理由には昨今の諸事情による部品供給不足や、半導体の供給不足、昨今の世界情勢、更には震災による影響で仕入れ先からの部品供給が滞っているなど、とにかくサプライヤー問題が深刻化しています。

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その一方で、車両が事故した場合の交換部品の供給も遅れているとのことで、一部では部品を高額に転売するユーザーも存在するほどですから、色々な意味で自動車の価値が変化しているのも事実(事故で入庫しても、すぐに部品が入って来ず修理できないメーカー/ディーラーも多数)。

こうした問題が深刻化するなかで、今回のサルベージオークションに出品されている事故車・廃車も、おそらく使い方によっては高額に転売できるものもあると思われますし、入札額含め今後の動向が気になるところです(しかもこれだけGR86/BRZの事故が増えると保険料も高くなりそう…)。

1台目:フロント・リヤにかけて大破しているブルーの新型GR86

まずは、1台目のブルーの新型GR86を見ていきましょう(販売ページはコチラ)。

出品元は、アメリカ・カリフォルニア州サンバーナーディーノにある個体で、フロント・リヤ・両サイド、ルーフに大きなダメージがあり、損傷具合からして修復はほぼ不可能と予想。

しかもこのモデル、走行距離は0マイル(0km)とのことですが、メーカーがクラッシュ試験用に使用したテスト車両というわけでもなさそうですし、何とも謎の多い一台です。

事故の詳細は明らかになっていませんが、損傷レベルからして相当なスピードが出ていたと予想されますし、「何度も横転した」という情報から、これだけの事故でドライバーは無事だったのかも気になるところです。

ちなみにCopartでの現地入札額は、2022年3月20日時点で33,138ドル(日本円に換算して約395万円)となっています。

2台目:フロントのみが大破したブラックの新型GR86

2台目はブラックカラーの新型GR86(販売ページはコチラ)。

アメリカ・マサチューセッツ州ノースボストンが販売元ですが、損傷具合を見ると、おそらく正面衝突事故によってフロントを大破したものと予想。

リヤは全く損傷していないため、もしかすると自損事故の恐れもありますが、先ほどの個体のように何度も転がるような事故が起きた個体でもないことを考えると、恐らく流用できるパーツは多く存在するのではないかと予想。

なお走行距離は602マイル(969km)とほとんど走られておらず、オーナーも納車されて相当ハイになっていたのかもしれません。

ちなみにCopartでの現地入札額は、2022年3月20日時点で34,750ドル(日本円に換算して約414万円)となっています。

3台目以降の新型GR86/スバル新型BRZの事故車も中々の衝撃…気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!