【価格は日本円で約5,600万円から】フェラーリ新型プロサングエが2022年9月14日に世界初公開!至高のV12搭載で725馬力…コーチドア(観音開き)採用の4シーター&4ドア
見た目はフェラーリのラグジュアリーモデル!事前情報通りV12エンジンを搭載
2022年9月14日の午前2時、フェラーリ初の4ドア&4シータークロスオーバーモデルとなる新型プロサングエ(Ferrari New Purosangue)が世界初公開されました。
エクステリアデザインについては、既にリークされていた画像や事前のティーザー画像にもあった通り、スタイリッシュでモダンテイストな2ドアスポーツクーペの新型ローマ(New Roma)や296GTB、そして近未来的なデザインのSF90ストラダーレ(SF90 Stradale)がミックス。
そしてパワートレインについては、SF90や296GTBといったプラグインハイブリッド(PHEV)ではなく、中国市場の富豪をターゲットとした大排気量のV型12気筒自然吸気エンジンを搭載するノンハイブリッドモデルとして展開。
早速新型プロサングエの内外装デザインやスペック、そして価格帯はいくらぐらいになるのか?チェックしていきましょう。
これまでのフェラーリとは異なるデザイン言語ではあるものの、フェラーリはあくまでも「スポーツカー」と主張
こちらが今回公開された新型プロサングエのエクステリアデザイン。
かなり筋肉質で塊感のあるフローティングスタイリングが特徴的ですが、一見するとクロスオーバーモデルそのものではあるものの、どうやらフェラーリ・チーフマーケティング&コマーシャルオフィサーであるエンリコ・ガリエラ氏は「このモデルはSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)とは呼ばない。フェラーリのスポーツカーである」と強調。
ちなみにボディサイズは、全長4,973mm×全幅2,028mm×全高1,589mm、ホイールベース3,018mmと非常にダイナミックなサイズ感で、競合モデルと予想されるランボルギーニ・ウルス(Lamborghini Urus)の全長5,112mm×全幅2,016mm×全高1,638mmに比べると非常にコンパクトな印象を受けますね。
フロントマスクについては、先述にもある通りSF90ストラダーレのような近未来的なヘッドライト周りを採用し、スプリッター式のLEDデイライトは水平基調でコンパクト。
そしてフロントバンパーは、どこかでピュアEVっぽさを感じさせるクリーンなグリルレスバンパーにも見え、さりげなくアッパー部分には水平基調の細長いグリルが設けられているようにも見えたり。
ちなみに「プロサングエ」という名称は、その名の通りイタリア語で「サラブレッド」を意味しますが、フェラーリ幹部も「あくまでもスポーツカーであり、真のピュアフェラーリだということを意味し、この名称を選んだ」とコメントしています。
シームレスに感じさせるスポーツGT
そしてこちらはサイドビュー。
フロントクォータービューから見るスタイリングとは異なり、どちらかというとGTC4ルッソやFF(Ferrari Four)を更にマッシブに仕上げたようなスポーツGTカーといった印象で、シームレスなラインを与えています。
なおフェラーリのチーフプロダクトデベロップメントオフィサーであるジャンマリア・フルゼンツィ氏によれば、「上半分のボディはビューティフルスカルプチャー(審美的な価値の高い造型)イメージし、下半分はテクノロジーを感じさせるもの、そしてそれらを融合させた新デザインテーマとなることで、これまでのフェラーリには無い新たなデザイン言語が生み出される」とコメント。
ロールスロイスと同じ観音開き(コーチドア)を採用
そして個人的に驚きだったのが、このドア開閉システム。
あのフェラーリが4ドア?!とうい驚きはあったものの、それ以上に驚きだったのは、ロールスロイスと同じラグジュアリーを象徴するコーチドアを採用してきたということ。
後席は決して広くはないことから、リヤドアは最大79度スイングすることで乗降り性を向上させているそうですが、こういったラグジュアリー要素を備えながらも、あくまでもフェラーリはスポーツカーと言い切るところに、フェラーリなりの強いプライドが垣間見えたり(それにしてもドア分厚いな…)。