もうそんなに経ったのか…フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ステップワゴンが納車されて5か月が経過!競合のトヨタ新型ノア/ヴォクシーとの違いとは?

実際に両方所有してみると、同じミドルサイズミニバンでも使い勝手は大きく異なるようだ

2022年6月に納車されてもうすぐ5か月が経過するホンダのフルモデルチェンジ版・新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)[2WD]。

走行距離はまだ3,000kmを突破したてではあるものの、今後更に長距離移動&家族旅行で活用する機会も増えてくるため、まだまだ距離が伸びていく可能性は高そうです。

ちなみに私、新型ステップワゴン以外にもトヨタ新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z[2WD]も所有していて、用途は基本的にステップワゴンと同じながらも、その状況に応じて使い分けるようにしているのですが、こうして両車所有してみるとそれぞれのキャラクターや走り、使い勝手が大きく異なっていて、同じミドルサイズミニバンでも全く別の乗り物だと思えるほど。

今回は、実際に両車を所有してみた上での新型ヴォクシーとの違いも含めてインプレッションしていきたいと思います。


両車を所有してみて、大きく異なるのは「乗り心地」

まず新型ステップワゴンとヴォクシーを所有してみて、大きく違うと感じたのは「乗り心地」。

ヴォクシーは2022年3月に納車されていて既に5,000kmを突破しているため、走行距離や利用頻度としてはコチラの方が多く、概ね使い勝手や乗り心地も把握しているのですが、上質に感じられ、ほとんど突き上げが感じられないのはステップワゴン。

ヴォクシーは全体的に軽やかでステアリングフィールもクイックな印象があり、その一方でドッシリとしたショーファーカーというよりかは、子育て世代を支えるシンプルなミドルサイズミニバンそのものの印象で、もう少し言い方を変えるとそこまで重厚感は無い印象。

一方でステップワゴンの場合は、既に国内市場向けのフラッグシップミニバン・オデッセイ(Odyssey)が生産終了したこともあり、その置き換えとしてSPADA PREMIUM LINE[2WD]が追加ラインナップされたわけですが、まるでフラッグシップミニバンのような重厚感と安心感、そして一般道や高速道路を走行しているときの突き上げの少なさは、ヴォクシーとは大きく異なるポイントだと思うんですね。

【ミニバン対決!乗り心地がいいのはどっち?新型VOXYと新型STEPWGNのどっちが快適なのか?【新型ヴォクシー】【新型ステップワゴン】】

ちなみに上の動画は、ヴォクシー/ステップワゴンの乗り心地を可視化したもので、漫画「頭文字D(イニシャルD)」からヒントを得てドリンクホルダーにコーヒー入りのペットボトルを置き、段差などを通過した際の液面の揺れを比較しています。

もちろん、それぞれに良さがあるうえで今回のブログではステップワゴンの方に軍配が上がるようなポイントをメインに取り上げていますが、次回は「ステップワゴンのココがヴォクシーに負けている!」というポイントもご紹介していきますのでご参考までに。

長時間運転してみて使いが感じにくいのはステップワゴン

ちなみに長時間運転していて疲れを感じにくかったのはステップワゴンの方で、排気量2.0L 直列4気筒エンジン+デュアルモーター搭載のハイブリッドe:HEVによる強力なアシスト力、振動が伝わりにくい肉厚のシート(スエード調+プライムスムースのコンビタイプ)、そして見晴らし良く開放感のある運転席からの視界のおかげで、これら3つの組合せがあるだけでも体への負担が大きく異なるように感じられます。
※ヴォクシーは排気量1.8L 直列4気筒+新世代ハイブリッドに、ファブリック×合皮のコンビシート

以前、ステップワゴンで片道500km近くの長距離移動(家族旅行)があり、そのほとんどが高速道路でしたが、休憩したのは僅か2回のみで、特に体の疲れが感じなかったのは意外でした。

っというのも、先ほどのパワフル且つアシスト力のあるとパワートレインや肉厚のあるシートなども影響しているのですが、もう一つ感動したのは運転席の足元のスペース。

特に左足のスペースですが、足を仮置きできる範囲が広い上に、センターインパネ部分に膝やふくらはぎが軽くフィットするような作りになっているからなのか、足もともタイトにならずリラックスした状態を維持できるのは大きな発見。

一方でヴォクシーの場合は、インパネとセンターシフトが少し出っ張っているため、左ひざがシフト周りのフレーム当たってしまい、少し窮屈に感じてしまいます。

ちょっと自由度が少ないと云いますか…この辺りのさりげないレイアウト面でも、ステップワゴンは「上手く考えられているなぁ」と感心するばかりです。

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