世界に僅か約10台しか存在しない特別なランボルギーニ・ディアブロを友人に貸したら盗難被害に!警察の捜索により廃墟にて発見されるもボロボロの姿に…

ディアブロ6.0 VTの生産台数は334台、右ハンドル仕様は約10台のみ

ランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach、クンタッチ)の後継モデルとなるV12フラッグシップモデルのディアブロ(Diablo)。

車名ディアブロの意味は「悪魔」で、伝説の闘牛の名前であることからその名が採用されましたが、様々なディアブロシリーズが登場したなかで、とても希少ともいえるディアブロ6.0 VTが盗まれたとのこと。

このモデルは、世界で僅か334台しか製造されていない特別な後期仕様で、そのなかでも世界で僅か10台ほどしか製造されなかったのが右ハンドル仕様。

この後期仕様のディアブロは、これまで採用されてきたリトラクタブルヘッドライトから、日産フェアレディZ(Nissan Fairlady Z, Z32/300ZX)のヘッドライトユニットに移植したことでも有名で、ヘッドライトレンズには”NISSAN”のロゴが入っています。

今回盗難被害にあったという希少な右ハンドル仕様のディアブロ6.0 VTですが、どのような経緯で盗まれてしまったのか、早速見ていきましょう。


友人にディアブロを貸したことが大きな問題に

こちらが盗難被害を受ける前のイエローカラーにペイントされた2001年式ランボルギーニ・ディアブロ6.0 VT。

このモデルであるイギリス人オーナーのアリスター・マッキロップ氏によると、昨今の諸事情による影響で、ほとんどディアブロを運転することができなかったために、仲良くしている友人にディアブロを貸したことが事の発端に。

どうやら友人宅の駐車場に停めていたディアブロが、何者かによって盗まれてしまったとのことですが、そのときに友人はアリスター・マッキロップ氏に「盗難被害を受けた」ことを一切報告しなかったのだとか。

オーナーは友人にディアブロを約3年も貸していて、その間は全くやり取りをしていなかった

今回この情報を発信したPetrolheadonismチャンネルによると、ディアブロを友人に貸したのは約3年前とのことで、この3年間にアリスター・マッキロップ氏とその友人は(お互いに忙しかったことを理由に)全く連絡を取っていなかったそうです。

連絡が取れなかったとはいえ、ディアブロのコンディションはどうなのか、故障やキズなどは無いか?などの確認はあってもおかしくないところですが、それだけオーナーは友人のことを信用していたのかもしれません。

友人の駐車場にディアブロが無かったことから、友人は「マッキロップが持ち帰った」と勘違い

しばらくして、アリスター・マッキロップ氏に入った1本の電話から状況が一変。

何と2022年12月に黄色いスポーツカーがイギリス南西部のサマセットにある農場の建物(廃墟)に放置されているとの通報が入り、その持ち主を調べた結果、警察からオーナーのもとへと連絡が入ったとのこと。

オーナーは状況を理解することができず、「なぜディアブロ6.0 VTが盗まれてしまったのか」「そもそもディアブロが盗まれたのであれば、なぜ友人はオーナーにに報告しなかったのか?」が気になる所。

Petrolheadonismチャンネルの情報によると、友人の自宅駐車場にディアブロが無いことから、友人は「てっきりマッキロップが持ち帰ったのかと思っていた」とコメントしていますが、それならば尚更オーナー本人に持ち帰ったのかどうかの確認の電話を入れなければならないのでは?とも思ったり。

2ページ目:発見されたディアブロは無残な姿に…このあとオーナーはディアブロをどうする?