フルモデルチェンジ版・トヨタ新型プリウスの納車前後で印象が変化したポイントは?「見づらいと言われていたメーター問題は?」「低めの車高と乗降り性は?」など
新型プリウスは発表直後から色々と指摘されていたが
2023年2月に私に納車されて1か月以上が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota New Prius)2.0L HEV Z[2WD]。
これまで本モデルに関する様々なインプレッション記事をご紹介してきましたが、今回は納車前後で印象が変化したポイントをいくつか見ていきたいと思います。
新型車や新機能を採用するモデルの場合だと、納車されて自身で体感するまでは中々評価することが難しいというのが正直なところだと思います。
早速気になったポイントをいくつかチェックしていきましょう。
発売前から散々言われていた運転席のメーターって、結局見づらいの?
まずは、納車前後で一番印象の変化が感じられたのが、運転席のメーターの視認性。
新型プリウスの7インチ液晶+LCDメーターは、bZ4X同様にダッシュボード奥に設けられているため、ステアリングの11時~13時のホイールアーチ部分で隠れてしまい、とても見づらいと云われていました。
ただ実際に納車されて普段使いしてみると、ステアリングホイールの11時~13時辺りのアーチ部分の上に、メーターの情報が隠れずに全て見えるようになっているため、結果的には「メーターが見づらいということは無い」というのが正直なところ。
この辺りはステアリングホイールのチルト&テレスコピック調整はもちろんのこと、シートポジションをしっかりと調整すれば特に問題は無かったため、メーターのことで不安に感じている方は、まずは自身で最適なポジションに調整して頂いてから判断していただくことをオススメします。
あとは、ステアリングホイールの半円内にメーターが入り込むようなレイアウトに慣れている方からすると、ちょっと違和感に感じることはあると思いますが、慣れてしまうと「ちょっと特別なコックピット」感があり、運転も楽しく感じるかもしれません。
新型プリウスの乗降り性は?
続いて新型プリウスの乗降り性について見ていきましょう。
先代50系よりも全高-40mm低くなったこともあり、よりスポーティになる一方で高齢ドライバーが乗り降りし辛さMAXのスタイリングに仕上げられていますが、納車前だと「若者でも腰痛めそうな低さだなぁ…」と思ったりはしたものの、いざ自分自身に納車されて毎日乗るようになってからは、確かに低さは感じられるものの、乗降り性が悪いかと言われると、そういったことは特に無し。
おそらくサイドシルがそこまで太くない事や、サイドステップとフロア面との段差がそこまで大きくないことから、スムーズにシートの乗降りできるため、この辺りは実際に乗ってみて「上手く考えられてるなぁ」と思うところ。
改めてこうしてサイドビューを見てみると、プリウス本来のワンモーションスタイルと、伸びやかでセダンチックなハッチバックをキープしつつ、Aピラーを更に寝かせることでスポーツカーのような見た目に仕上げてきたところは、トヨタの「プリウスに対するこれまでのイメージ破壊」「プリウスを変えるための覚悟」が感じられるポイントだと思います。
乗り降り性は悪くないものの、運転席からの視界は宜しくない
ただその一方で、スポーティなスタイルに見せるためのポイントとして「Aピラーを寝かせる」ことに注力し過ぎたからなのか、国産スポーツモデルのホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)や日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)よりもフロントの視界が宜しくないという問題に。
この3車種を所有する私からしても、最もフロントの視界が良好なのはシビックタイプR(FL5)で、その次がフェアレディZ(RZ34)、そして3番目がプリウスと評価しています。