まるで「悪魔の翼」を伸ばした戦闘機!ジンガー新型21Cブラックバードが世界初公開!前後2人乗りのタンデムシートで1,350馬力を発揮するHVモンスターカー

見た目は不気味ながらもカッコいい!ジンガーがまたとんでもないハイパーカーを発表

アメリカのスーパーカー/ハイパーカーメーカーといえば、SSC(シェルビースーパーカーズ)やヘネシーパフォーマンスなどが存在しますが、その中でも更に特異なスタイリングと過激なスペックを持つのがジンガー。

今回、モントレー・カー・ウィーク2023のイベントにて、ジンガーがラインナップする21Cシリーズをベースにした更なるハイパフォーマンスモデルの新型21Cブラックバードエディション(Czinger 21C Blackbird Edition)が世界初公開されました。

本モデルは、ロッキード社が開発したアメリカ空軍採用の超音速・高高度戦略偵察機(航空機)であるSR-71ブラックバードに敬意を表した特別モデルとのことで、その見た目はまさに戦闘機そのものであり、ドアを開けた姿も、まるで「悪魔が羽を伸ばした」ような不気味さとカッコ良さを演出しています。


新型21Cブラックバードエディションをチェックしていこう

こちらが今回発表された新型21Cブラックバードエディション。

本モデルに関する詳細な情報は限られていますが、どうやら最高出力は1,350hpを発揮するとのことで、ケーニグセグが発表したアゲーラ(Koenigsegg Agera)やブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)に匹敵するはハイパーカースペックそのもの。

見た目は大排気量ハイパーカーに見えるが、排気量2.9L V8ハイブリッド

ちなみにパワートレインは、排気量2.9L V型8気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載し、更に1基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムなのですが、従来の21Cでシステム総出力1,233hpを発揮するため、今回のブラックバードは更に+117hpパワーアップすることに。

もちろん、ただ単純に加速性能が高いだけでなく、ブガッティやケーニグセグが挑戦してきた0-400-0km/hの加減速記録においても僅か「27秒」にて達成できるとのことで、こちらも公式記録の更新に期待が高まります。
※2023年8月時点での世界加減速記録を持つのは、ケーニグセグ・レゲーラの28.81秒

さすがにドア長過ぎじゃない?規格外のバタフライドア

そしてこちらがドアオープン時の21Cブラックバード(ドア開閉はマクラーレン等と同じバタフライドア)。

まるで悪魔の翼が伸びたかのような不気味な演出ですが、車名にもあるブラックバードの名をそのまま表現した見た目でもありますね。

ちなみにこのドア開閉を見てもお分かりの通り、「ドアパネルが異常に長過ぎじゃない?」と思われる方も多いと思いますが、これについては後ほどその理由について説明していきましょう。

ブラックバードの名は、偵察機「SR-71ブラックバード」が由来

こちらはサイドビュー。

空力特性を考慮したスタイリッシュなデザインで、何よりも全てブラックでまとめられて引き締まりが更に強くなりますね。

先程も説明した通り、今回21Cブラックバードエディションに使われている「ブラックバード」の名前の由来は、ロッキード社の有名なSR-71ブラックバードから来ています。

偵察機として設計されたSR-71は、マッハ3(3,704km/h/2,301マイル)以上で飛行できることがポイントで、ジンガー21Cブラックバードも、数々の思慮深いタッチでその画期的な航空機に敬意を表しています。

2ページ目:ドアパネルが異常に長いのは内装とシートレイアウトに理由があった!