一体いくらになるんだ…時価70億円以上の価値を持つフェラーリ250GTOが競売に登場!超希少なマットグリーンのランボルギーニ新型アヴェンタドールウルティメも

フェラーリ250GTOは、車ではなく芸術品そのもの

フェラーリのスペシャルモデルでお馴染みとなる250GTO。

本モデルといえば、2018年に出品されたオークションにて、過去最高額となる48,405,000ドル(日本円に換算して72.5億円)にて落札され、もはやスーパーカー/クラシックカーとしての金額ではなく、芸術品相当の金額にまで跳ね上がった幻の一台となっています。

そんな超希少なフェラーリ250GTOが、2023年11月13日に開催されるRMサザビーズオークションにて出品されることが判明し、その個体の歴史やコンディションなどを見るに、「過去最高額を更新するのではないか?」と期待されています。

早速、どのような個体が出品されるのかチェックしていきましょう。


競技規則に準じた排気量4.0L V型12気筒エンジンを搭載していた希少な一台

こちらが今回、RMサザビーズオークションにて出品予定となっている1962年式のフェラーリ250GTO。

見るからに新品同様の美しさを持つ一台で、果たしてどれほどの価値を持つのか見当もつかない異次元の個体ですが、本モデルは1962年に、ドイツ・ニュルブルクリンク1,000km耐久レースにおいてクラス優勝を果たし、2011年のアメリア・アイランド・コンクールデレガンスでは、ベスト・オブ・ショーを受賞した一台。

そしてこの個体は、Tipo 1962コーチワークを備えた34台の250GTOのうちの1台といわれていて、コンディションとしてはトップクラスとのこと。

250GTOには通常、最高出力 約300hpを発揮する排気量3.0L V型12気筒自然吸気エンジンが搭載されますが、このモデルは元々、1962年に新しい競技規則にて利用するために排気量4.0L V型12気筒エンジンを搭載していたため、プライベーターレーサーに売却されたのではなく、スクーデリアフェラーリの社内チーム用に使用された唯一の一台でもあります。

上述にある通り、本モデルは1962年のドイツ・ニュルブルクリンクサーキット1,000km耐久レースにおいて、クラス1位を獲得、総合では2位を獲得するほどの好成績を残しました。

その後フェラーリは、ル・マン24時間耐久レースに備えて、最高出力 約390hpを発揮するより強力なエンジンを搭載し、フェンダーの方向指示器の下に小さなドライビングライトを追加しました(他車輛との差別化においては重要なポイントかも?)。

しかしながら、ル・マン耐久レースにおいてはレース中にエンジンがオーバーヒートするなどの苦戦を強いられ、結果的に予選4位に終わったとのこと。

最後に所有していたオーナーのおかげで、様々なイベントにも出展された珍しい一台

その後、この250GTはスタンダードな公道仕様に改造され、プライベーターへと売却。

エンジンも排気量3.0L V型12気筒自然吸気エンジンにスワップされていますが、様々な歴史が刻まれた貴重な一台です。

このモデルは、プライベーターの手に渡ってからは何人かのコレクターへと渡り、その間に走行距離が増えることはありませんでしたが、公道にて走られることも無かったそうです。

最終的には、1985年にアメリカ・オハイオ州在住のオーナーがこのモデルを長期間保有し、彼はヴィンテージレースや2011年に開催されたアメリア・アイランド・コンクールデレガンスでの出展含め、様々なイベントに積極的に参加してきました。

そんな彼が、約40年という長い所有期間を経て今回のオークションに出品することを決意したわけですが、今回のように様々な記録や歴史を持つ個体ともなれば、2018年に出品された別の250GTOよりも更に高額値で取引される可能性は高いですし、それこそ5,000万ドル(日本円に換算して約75億円)にて高額落札される可能性も十分に考えられるかもしれませんね。

2ページ目:軍用ジェット機から着想を得た、希少なマットグリーンのランボルギーニ・アヴェンタドールウルティメが競売に登場!

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