【総額約5億円!】トルコ警察が麻薬密売組織から押収したフェラーリ488GTBやベントレー・コンチネンタルGTなどを警察車両に改造して納車!

なぜトルコ警察に大量の高級/高額な警察車両が納車されたのか?

日本で警察車両として採用されるモデルといえば、トヨタ・クラウン(Toyota Crown)やスバル・レガシィ(Subaru Legacy)などが挙げられますが、海外ではスーパーカー/スポーツカーを警察車両として採用するところもあります。

今回、トルコ警察に総額にして350万ドル(日本円に換算して約5億円)、台数にして23台もの警察車両が納車されたわけですが、そのどれもが一般的な警察車両ではなく、どう考えてもドバイ警察やアブダビ警察が採用するようなハイパフォーマンスカーばかり。

具体的には、フェラーリ488GTBやベントレー・コンチネンタルGT(Bentley Continental  GT)、ポルシェ・タイカン(Porsche Taycan)、フォルクスワーゲン・ゴルフR(Volkswagen Golf R)といったモデルが挙げられますが、なぜこのような車両がポリスカーとして納車されたのでしょうか?


実は麻薬密売組織から押収した車をポリスカーに改造したものだった

こちらが今回、トルコ警察に納車された警察車両23台。

全てトルコ警察のアイコンカラーとなっているホワイトに塗装され、フロントボンネットにもロゴがデザインされていますね。

ちなみに、どうしてこんなに大量のハイパフォーマンス仕様となる警察車両が納車されたのか?というと、実はこれらの車両は全て、麻薬密売組織のリーダーから押収した車両で、特別にトルコ警察仕様に改造されたもの。

元々は押収した車両を廃車にする予定でしたが、トルコのイェルリカヤ内務大臣の提案により、裁判所の判決を受けて警察へと引き渡されたんですね。

まさかこんなにも豪華で魅力的な車たちが警察車両にアップデートされるとは…

違反車両や犯罪者を取り締まるための抑止効果にもつながるとは思いますが、問題はこういったハイパフォーマンスモデルたちを操作できる警察官がいるかどうかも気になるところ。

こんなに美しくメルセデスベンツの警察車両が並ぶ光景は見たことが無いかも…

スポーツクーペやラグジュアリークーペだけでなく、SUVといった豊富なスタイリングもラインナップ。

先述にもある通り、フェラーリ488GTBやフォルクスワーゲン・ゴルフR、ベントレー・コンチネンタルGT、ポルシェ・タイカン、ランドローバー・レンジローバースポーツ、メルセデスベンツGLSクラスが並べられています。

完全にペイント出来ていない?フェラーリ488GTB

何気に今回の一般公開で一番注目されたのがフェラーリ488GTB。

よ~く見てみると、ベースとなるボディカラーはレッド系(ロッソ・コルサ)のようですね。

意図的なものなのか、それとも塗装技術の問題なのかは不明ですが、リヤフェンダーダクト部分はホワイトではなくレッドのままというのもユニーク。

ちなみに上の画像の男性が、今回ポリスカーにすることを提案したトルコ内務大臣であるアリ・イェルリカヤ氏。

地元紙のデイリー・テレグラフ紙によると、これら押収された車両は、ハカン・アイクという麻薬密売人が隠し持っていた車両だそうで、アイクはオーストラリアに拠点を置くコマンチェロ・モーターサイクル・ギャングのリーダーであり、推定資産は10億ドル(日本円に換算して約1,400億円)前後でした。

しかしながら、アイクとその仲間36人が、2023年11月にイスタンブールにて逮捕されていて、その後彼含む組織の愛車全て押収されています。

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