日本人オーナーも購入か?と話題になった幻のランボルギーニ・ヴェネーノロードスターが全く売れない…なぜなら価格は「約14億円」とバカげているからだ

ヴェネーノは製造台数が極端に少ないために、市場相場が全く安定していない

ランボルギーニが2013年に世界限定3台のみ販売した特別限定モデルのヴェネーノ(Lamborghini Veneno)。

当時のフラッグシップモデルとなるアヴェンタドール(Aventador)をベースにした特別モデルで、ランボルギーニ創業50周年を記念した個体ですが、日本円に換算すると約4億円と「世界で最も高額な新型車」として注目されました。

このモデルをベースに、トップルーフが存在しないヴェネーノロードスター(Veneno Roadster)が世界限定9台のみ販売されたわけですが、どうやらこの個体が中古車市場やオークション市場に出品されるも「全く売れていない」として話題になっています。


ヴェネーノロードスターの新車販売価格は約5.4億円!中古車市場では約3倍!

こちらがオークション市場や中古車市場にて出品されるも、全く売れる気配の無いヴェネーノロードスター。

元々は中東ドバイのVIPモーターズにて2年ほど販売されていましたが、全く商談されることなく放置され、その後SBXカーズを通して競売に出品されました。

ボディカラーはマットブラックにグリーンのディテールアクセントが追加された個性的な一台ですが、ヴェネーノロードスターの新車販売価格は、当時3,300,000ユーロ(日本円に換算して約5.4億円)でしたが、何と中古車市場では約3倍となる9,500,000ドル(日本円に換算して14.4億円)以上になるため、(邦貨換算で見れば)新車価格の約3倍にて取引されているんですね。

ちなみにこの個体が全く売れていない背景には、こうした市場にマッチしていない価格設定にあるとして、例え世界限定9台のみ販売された希少モデルといえども、世界の大富豪でも簡単に手出しできるような価格帯ではないのだと予想されます。

元オーナーは多数のスーパーカーを所有するサウジアラビア王子

なおこのモデルは、当ブログでも度々取り上げてきた個体でもありますが、9台中2台目として製造された個体であり、元オーナーは中東サウジアラビア王子でお馴染みとなるバドル・ビン・サウード(Badr Bin Saud)氏。

彼はサウジアラビアでもトップクラスの資産を持つ人物で、ヴェネーノロードスター以外にも、以下のようなスーパーカー/ハイパーカー、そしてステルス戦闘機なども所有しています。

◇ラ・フェラーリ(LaFerrari)

◇ラ・フェラーリアペルタ(LaFerrari Aperta)のテーラーメイド

◇パガーニ・ウアイラ(Pagani Huayra)

◇ポルシェ918スパイダー(Porsche 918 Spyder)

◇ケーニグセグ・レゲーラ(Koenigsegg Agera)

◇ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(Bugatti La Voiture Noire)等

ベースがアヴェンタドールとは思えないほどのエクストリームさ

先述にもある通り、ヴェネーノロードスターはアヴェンタドールのプラットフォームとパワートレインをベースとした特別モデルとなり、それ以外のエクステリアパーツやインテリアの細部のデザインはヴェネーノ専用。

戦闘機をモチーフにしたシャークフィン付きのリヤウィングは、手動ながらもウィングの角度調整が可能。

ボディパネル以外のブラックアクセントの部分は、基本的にドライカーボンパーツを使用。

トップルーフはぶった切っただけになるため、アヴェンタドールロードスターのように手動脱着式のルーフパネルは存在しません。

この点はシアンロードスター(Sian Roadster)と同じになりますが、雨の日は基本的に乗れない、洗車もかなり大変な一台です。

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