ホンダ新型フリードe:HEVクロスター(GT6)の納車後雑感!競合シエンタと比べ物にならない静粛性と力強い加速、燃費は「37km/L」超え…不自然な7インチメーターはフル液晶への布石?
競合シエンタよりも新型フリードは更に「上の立ち位置」にいるのかもしれないな…
2024年6月に私に納車されたばかりとなるホンダのフルモデルチェンジ版・新型フリードe:HEVクロスター(Honda New FREED CROSSTAR)3列6人乗り[2WD]。
今回は、本モデルが納車されてからの雑感をまとめていきたいと思います。
特にフリードを実際に走らせて気になったポイントをいくつかチェックしていきたいと思いますが、競合モデルと云われるトヨタ新型シエンタ(Toyota New Sienta)ハイブリッドZ・2列5人乗り[2WD]を所有していた元オーナーからすると、今回のフリードは「比較するものではなかった」という印象。
つまりは、実際に運転した際の静粛性や車体に伝わってくる振動と走行時のエンジンノイズの小ささなど、全てにおいてシエンタを大きく上回っているため、今回のフリードの力の入れ具合は相当なものであると伺えますし、イメージ的にはコンパクトMPVとミドルサイズミニバンの中間を狙ったモデルなのかもしれません。
新型フリードの走りは先代2代目よりも更に静かに…そしてモーターのアシストが強い
まずは新型フリードが納車されてから100kmほど街中や郊外を走らせての印象としては、走行時の静粛性が非常に高く(先代2代目とは別物)、50km/h~60km/hでの定速走行時にEV走行からガソリン走行に切り替わった瞬間がわからないほどに静かでシームレス。
冗談でもお世辞でもなく、エンジン音と走行時の微かに聞こえてくる程度のロードノイズがほぼ同じ大きさなのでは?と思えるほどに静かですし、「まさかここで静粛性や遮音性を高めてくるとは…」と驚くほど。
やはり4気筒エンジンと3気筒エンジンでは静粛性も遮音性も全くの別物
そして、一番気になっていたホンダの排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+デュアルモーターを組み合わせたハイブリッドe:HEVと、トヨタの排気量1.5L 直列3気筒ダイナミックフォースエンジン+ハイブリッドでは、アクセルを踏み込んだときのガソリンエンジンによる振動の抑え込みはフリードの方が高いですし、エンジン音もフリードの方が大きく抑えられています。
ハイブリッドシステムにおいては、低速時のEV走行から徐々に加速していくときの「スー」っと力強くかかるモーターのアシスト力も、やはりフリードの方が優れていますし、何よりも60km/hあたりまでEV走行で徐々に加速できるというのも魅力的。
これがシエンタになると、40km/hあたりからガソリンエンジンが稼働して「ブボボボ…」と大きなエンジン音を響かせるため、ある一定の速度に到達した時点でアクセルを離してEV走行に切り替える、といった流れを繰り返していました。
フリードでは、そういった複数のアクセルワークをする必要性が無く、EV走行レンジが60km/h近くまで伸ばすことができるのは大きなポイントだと思いますし、何よりもガソリンエンジンに切り替わったときのエンジン音が大きく抑えられているところが、シエンタや先代フリードと大きく差別化できているポイントだと思います(あくまでも比較対象はシエンタや先代フリード)。
新型フリードの街中や郊外走行時の平均燃費は想像以上に凄かった
今回は、まだあくまでも街中や郊外中心での走行インプレッションになるため、これから高速道路や長距離移動用としても頻繁的に活用していく予定ですが、もう一つ驚いたのが燃費性能。
上の画像は、ホンダオーナーズアプリのHonda Total Careにあるマイカーログより抽出した燃費情報になりますが…
平坦な道が多い街中メインで29.2km走らせての区間平均燃費が「30.2km/L」。
郊外中心で上り坂多めのルート15.5km走らせての区間平均燃費が「19.2km/L」。
そして、郊外中心で下り坂多めのルート12.8km走らせての区間平均燃費が「37.4km/L」なので、1.5Lハイブリッドでこれだけの燃費をたたき出せれば十分。
しかも、何れの区間もエアコンフルオート(26度設定)設定で、走行モードはNORMALなので、エアコン無し&ECONモードで走らせていたら、更にとんでもない燃費をたたき出していたかもしれませんね(ほぼガソリンは消耗せずにEVだけで走らせることに?)。