ランボルギーニ新型テメラリオが世界初公開!前日にリークされるハプニングもあったが、V8ツインターボ+PHEV採用で920馬力&10,000rpm発揮
遂にウラカンの後継モデルとなるテメラリオが登場!
2024年8月16日より開催されたぺブルビーチにて、ランボルギーニ・ウラカン(Lamborghini Huracan)の後継モデルとなる新型テメラリオ(New Temerario)が世界初公開されました。
前日にブリヂストンの公式ホームページ経由にてリークされるというハプニングがあったものの、ようやく真の姿が明らかとなり、内外装デザインや一部スペックも明らかになりました。
新型テメラリオはどのようなモデルなのか、早速チェックしていきましょう。
スパイショットされていた開発車両から大きな変化は無し
こちらが今回、ペブルビーチにて発表された新型テメラリオのエクステリア。
過去これまで、何度かスパイショットされてきた開発車両からイメージされたデザインと大きく変わらず「そのまんま」で、特にこれといったサプライズは無し。
ちなみに「テメラリオ」とは、メキシコ産の雄牛テメラリオからの由来でですが(つまりは闘牛)、イタリア語の意味では、「向こう見ずな、無鉄砲な、無謀な、軽率な、無思慮な、厚かましい」などの意味が含まれています。
ウラカンのようなスタイリッシュで前衛的なフロントマスクを採用しつつ、フロントヘッドライトは更にアグレッシブに、そしてLEDデイタイムランニングライトはヘキサゴン形状が採用され、どことなくフォルクスワーゲンのような雰囲気があったり…
フロント同様に、テールランプもヘキサゴン形状を採用
こちらはリアクォータービュー。
テールランプは、ティーザー画像やスパイショットされた開発車両同様に、ヘキサゴン形状のLEDテールランプが採用され、どことなくケーニグセグ・アゲーラ(Koenigsegg Agera)のようなテール意匠に。
ちなみにスタイリングは直線的で、全長4,700mm×全幅1,990mm×全高1,200mmと大きくなり、乾燥重量は1,690kgと重いものの、ウラカンEvoと比較してダウンフォース量は103%向上しているとのこと。
更にダウンフォース量増加と軽量化を目指したオプションもラインナップ
メーカーオプションとして「テメラリオ・アレジェリータ軽量パッケージ」もラインナップされているそうですが、これを選択すると大型のリアウィングや独自のバンパー処理、カーボンファイバーリムを備えることにより、ウラカンEvoと比較してダウンフォースは158%増加し、標準のテメラリオと比較して25kgの軽量化を実現。
更に「カーボンパック」のメーカーオプションを追加すると、リアディフューザーやサイドミラーキャップ、サイドエアインテークにカーボンが使用され、さらに1.8kg軽量化されるそうです。
プラットフォームはオールアルミニウムを採用
足もとのフロント20インチ/リア21インチの鍛造アルミホイールはマルチスポークタイプでエレガントさはあるものの、洗車などのメンテナンス性は結構大変そう。
プラットフォームについては、ウラカンのアルミニウム&カーボンファイバーの混合構造とは異なり、テメラリオのシャーシは完全にアルミニウムのみ。
これにより、材料の使用量が50%削減され、熱溶接ジョイントが80%減少し、ねじり剛性が20%向上しているとのこと。
エンジンはV8ツインターボで、3基の電気モーターを組み合わせたPHEV
そして今回、一番注目したいポイントがリアミドシップに搭載されるパワートレイン。
これまでウラカンにて採用されきたのは、排気量5.2L V型10気筒自然吸気エンジンでしたが、テメラリオでは排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンに3基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)を採用しました。
これにより、システム総出力は920hpを発揮し、0-100km/hの加速時間は僅か2.7秒、最高時速は340km/hにまで到達します。
ちなみに、ウラカンに搭載されていたV10エンジンは、アウディR8のエンジンがベースでしたが、今回のテメラリオのエンジンはランボルギーニオリジナルで、90°のホットV字構成とフラットプレーンクランクシャフトを備え、最大圧力36psiで動作する2基のターボチャージャーを採用。
鋳造アルミニウム合金のシリンダーヘッドと、チタンコネクティングロッドにより重量が抑えられ、バルブトレインのダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングフィンガーフォロワーにより、エンジン回転数は10,000rpmまでぶん回せるのも注目トピックス。
自然吸気エンジン程の乾いた甲高いサウンドではないものの、その暴力的なサウンドこそランボルギーニの真骨頂。