まさかのガルウィングドア採用!マクラーレンP1の後継となる新型W1が世界初公開!限定399台のみ&価格は日本円で3億円超え…もちろん既に完売

遂に新型W1が世界初公開!良くも悪くも意外な情報が多いぞ

日本時間の2024年10月6日(日)21時、マクラーレンのアルティメットシリーズ&P1の後継モデルとなる新型W1が世界初公開されました。

既に内外装デザインは完全リーク済で、具体的なスペックや販売台数、価格帯なども明らかになっていましたが、公式情報と全く同じなままでしたね。

今回は、おさらいも含めてW1の特徴や気になるポイント、ちょっと意外なポイントなども見ていきたいと思います。


販売台数は世界限定399台のみ!若干セイバーっぽい見た目のW1

こちらが今回、マクラーレンより世界初公開された新型W1のエクステリア。

先代のアルティメットシリーズで世界限定375台のみ販売されたP1とは異なり、今回のW1は世界限定399台のみと事前情報通り。

ボディサイズは、全長4,635mm×全幅2,191mm×全高1,182mmとワイド&ロースタイル。

しかもエクステリアは、これまでマクラーレンが販売してきたスペシャルモデルを踏襲するデザインでありながらも、アメリカ限定15台となる特注モデルのセイバー(McLaren Sabre)や、BYDのスペシャルピュアEVスポーツカーとなる新型YANGWANG U9(ヤンワン・ユーナイン)にも似ていたり…

ドア開閉はまさかのガルウィング

そして今回の一番の驚きは、ドア開閉がマクラーレンのシンボルでもあるディヘドラルドア(別名:バタフライドア)ではなく、パガーニ・ウアイラ(Pagani Huayra)などと同じガルウィングドアを採用していること。

これはちょっと意外と言いますか…軽量化や空力などを考慮した結果、ガルウィングドアに行きついたのかは気になるところ。

新開発となる”高回転型”のV型8気筒ツインターボエンジン

ちなみにこのモデル、パワートレインは事前情報通り、新開発の高回転型となる排気量4.0L 「MPH-8型」V型8気筒ツインターボエンジン+バッテリーアシスト付のプラグインハイブリッドシステム(PHEV)を採用することで、システム総出力1241hp/システムトルク1,353Nmを発揮。

0-96km/hの加速時間は2.7秒と、昨今のスーパーカー/ハイパーカーの加速性能に比べると控え目?にも見え、最高時速は350km/hにまで到達するようです(P1とほぼ同じスペックだな…)。

「マクラーレン史上最もパワフルなエンジン」

マクラーレンによると、今回W1に搭載されている「MPH-8」型エンジンは、完全にゼロから設計された特別なエンジンだそうで、エンジン出力のみで904hpを発揮。

つまり、これまでにマクラーレンが製造してきたエンジンの中で最も高い出力を発揮する(1Lあたり230hp)ことになるわけですが、その背景には軽量ブロックや高剛性のバルブトレイン、プラズマスプレーコーティングされたシリンダーボアにより、エンジン回転数のレッドラインは9,200rpmにまで到達。

更に2つのツインスクロールターボチャージャーを搭載することで、僅か2,500rpmで作動するため、レスポンスも速くなるとのこと。

新世代ハイブリッドシステム「E-モジュール」とは?

そしてもう一つ注目したいのが、V8エンジンと組み合わさるハイブリッドシステムについて。

W1には、ラジアルフラックス電気モーターとモーター制御ユニット、そして1.4kWhのバッテリーパックで構成される「E-モジュール」が採用されます。

これにより、ガソリンエンジンの出力に加えて更に337hpアップするわけですが、ピュアEVのみでの走行距離は僅か2.6kmのため、閑静な住宅街にて活用できるかどうかは微妙なところ。

おそらくマクラーレンとしては、プラグインハイブリッド(PHEV)技術による更なるパフォーマンスの向上を強く謳いたかったのだと思いますが、この他にも驚きだったのが「E-モジュール」の重さ。

このモジュールの重量は20kgと非常に軽く、ハイブリッドコンポーネント全体の重量で考えると先代P1と比較して40kgも軽量化されているんですね。

あれだけ「軽さ」にうるさかったマクラーレンだが、「重量はP1よりも重い」という事実

これにより、W1の車体重量は1,399kgを実現できているわけですが(厳密にはオイルなどを全て抜いた乾燥重量)、先代P1の乾燥重量1,395kgに比べると、+4kg重くなっているのは極めて残念。

あれだけ「軽さ」に強くこだわっていたマクラーレンですが、まさか先代の技術よりも更に重くなったハイパーカーを発表してしまうとは…

ちなみに、トランスミッションは電子リバースギア付きの8速ATを搭載し、駆動方式は後輪駆動[MR]のみをラインナップ。

2ページ目:マクラーレンの新技術となる可動式リアウィングの正体とは?