ホンダ幹部「新型プレリュードは真のパフォーマンスカーになる」と発言→当初の方向性とは異なり、シビック e:HEVと差別化するためか

新型プレリュードは昔ながらのデートカーに位置する可能性は高い?

2025年秋頃に発表・発売予定となっている、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型プレリュード (Honda New Prelude)。

既に内外装デザインが明らかにされており、東京オートサロン2025ではエアロパーツが装着されたプロトタイプが公開され大きな話題を呼びました。

そんなプレリュードですが、現時点で判明しているのは新世代ハイブリッドe:HEVシステムが搭載され、まるでNSXのような疑似的なサウンドを提供しつつも、ガソリン車のようなシフト変換を楽しめる「Honda S+ Shift」が採用されることが決定しています。

そして今回、海外カーメディアがホンダ幹部に取材を進めたところ、プレリュードに関する新たな情報を入手しています。


ホンダ幹部「プレリュードは真のパフォーマンスカーになるだろう」

海外カーメディアAutomotive Newsが、ホンダのアメリカ法人でアメリカ販売担当副社長のジェシカ・ローダーミルク氏に取材したところ、「新型プレリュードは真のパフォーマンスカーとして販売されます」と語ったことが判明。

2023年後半、プレリュードコンセプトが発表された際、ホンダの四輪事業本部四輪開発センターLPL(ラージプロジェクトリーダー)/チーフエンジニアである山上智行 氏は、「プレリュードは、サーキットで走るようなスポーティで機敏な車にはならないだろう」とコメントしていたため、今回アメリカ法人幹部が語った「真のパフォーマンスカー」とは意味合いは異なるものの、やや意外な発言にも思えたり。

ちなみに、既に既存ラインナップモデルとして販売されている現行シビック e:HEVには、排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジン+デュアルモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが採用されており、システム総出力184ps/システムトルク315Nmを発揮。

なおデュアルモーターの役目としては、1基目が発電機のように動作し、アトキンソンサイクルで稼働する4気筒エンジンに直接設けられ、2基目はトラクションモーターとして機能。

これに対して、新世代ハイブリッドのe:HEVを搭載するプレリュードは、同じく排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジンが搭載されるわけですが、具体的なシステム総出力やシステムトルクまでは不明ながらも、シビック e:HEV以上のパフォーマンスを有するのではないか?との噂も。

なお新世代ハイブリッドシステムについてホンダは、「新技術として素早いオートギアチェンジやサウンド、そして官能的なフィーリングをシミュレートできる」と説明しており、加えて「従来のCVTのような動作を少なくすることで、よりエキサイティングなドライビングプレジャーを堪能できる」とのことで、この点がプレリュードの持つ”真のパフォーマンスカー”に該当するのかもしれません。

新型プレリュードはモータージャーナリストも唸る「楽しい車」?

ちなみに、国内カーメディアや自動車系YouTuber向けが次々公開したプレリュードプロトタイプの試乗会においては、仮想的にギアを変更できるパドルシフトが注目を集め、そのシフトフィーリングはNSXのDCTをイメージさせるそうで、更にヒョンデ・アイオニック5 NのようなNグリンシフト機能を思わせるような楽しさがあることも明らかに。

なおプレリュードには、疑似的なギアチェンジサウンド(アクティブサウンドコントロール的なアレ)も盛り込んでおり、ハイブリッドモデルを走らせているというよりも、ピュアスポーツカーのようなガソリンエンジンサウンドを提供していて、おまけに足回りにも並々ならぬ力を入れいていることも判明。

2ページ目:新型プレリュードには、シビックタイプR (FL5)と同じサスペンションを採用か