今までありがとう!アルピーヌが2026年で生産終了のため特別仕様のA110 R70とA110 GTSを発表!三菱は新型アウトランダーにMHEVやトレイルエディションなどの特別グレードを設定へ

アルピーヌのピュアエンジンスポーツカーが買えなくなるのか…

アルピーヌの代表的なモデルともいえる2ドアスポーツカーA110。

今回アルピーヌ公式より、現行モデルの生産終了アナウンスに伴い、最後の特別仕様車となるA110 R70 Special Editionと新グレードとなるA110 GTSの2種類が世界初公開されました。

アルピーヌは2026年、A110の製造を中止することを明らかにし、2025年2月26日の発表から12か月後となる2026年2月末まで、現行モデルの期間限定となる受注受付けを開始するることを発表しました。

早速、今回発表された特別仕様車と最終の新グレードをチェックしていきましょう。


カーボンパーツを使用するだけでなく、リアハッチガラスも廃除!

こちらが今回発表された、A110の特別仕様車となるA110 R70 Special Edition。

本モデルは、ブランド生誕70周年を記念する一台で、ハードコアモデルとなるA110 Rをベースした最後の特別仕様となります。

特徴としては、専用の18インチカーボンファイバーホイールを標準装備し、リアウィンドウを廃除することで軽量化。

軽量化はこれだけでなく、リアスポイラーやフロントフードボンネット、ルーフにもカーボンファイバー素材を使用していて、リアミドシップにはルノー・メガーヌRS (Renault Megane RS)と同じ排気量1.8L 直列4気筒ターボエンジンが搭載され、最高出力300hp/最大トルク340Nmを発揮します。

なおA110 R70 Special Editionは、世界限定僅か560台のみの販売とのことですが、おそらく日本に割り振られる台数も限定されるものと予想。

ボディカラーは全10色、ブレンボ製ブレーキキャリパーカバーは全7色から選択することが可能となっています。

パフォーマンス面においては、アクラポビッチ製エキゾーストシステムと、ミシュラン製パイロットスポーツカップ2タイヤが標準装備。

3色から選択可能なフレンチトリコローレシリーズは限定210台のみ

この他にも、A110 R70 Special Editionのフレンチトリコローレシリーズと呼ばれる仕様に関しては、更に限られた210台のみの生産になるそうです。

フレンチトリコローレシリーズに関しては、ブルーキャディとブラングラシエ、ルージュシスミックと呼ばれる3色のボディカラーから選択が可能で、各色それぞれ70台の限定モデルとなります。

何れかのボディカラーを選択した場合、ルーフは露出されたカーボンファイバーにて巨大な「ALPINE」のロゴがデザインされる仕様になっているのもオシャレ。

インテリアもかなり強烈で、カーボンファイバー製フルバケットシートにアルカンターラ表皮の素材を採用することでスパルタン性やホールド感を強化。

A110 GTとA110 Sを集約した贅沢グレードのA110 GTSを設定!

この他にも、A110 GTおよびA110 Sのグレードが廃止され、これらを集約させたA110 GTSも新グレードとしてラインナップされるのもポイント。

こちらは、A110 Rと同じスペックを持ちつつ、オプションにてGTSエアロキットを装着し、よりホットなRモデルにインスパイアされたアグレッシブな外観に仕上げられるとのこと。

足もとに関しては、18インチのGTホイールが装着され、タイヤ銘柄はミシュラン製パイロットスポーツカップ2を装着。

ボディカラーは全5色がラインナップされ、その内の3色はマットカラーに仕上げられるそうです。

気になるA110シリーズの価格帯は?

それにしても…まさかこのタイミングでA110 R70 Special EditionとA110 GTSが発表されるのは予想外でしたが、既にフランスでは2025年2月26日より受注受付けを開始。

グレード別価格帯としては以下の通りとなっています。

◆A110:65,000ユーロ(日本円に換算して約1,015万円)

◆A110 GTS:79,500ユーロ(日本円に換算して約1,242万円)

◆A110 70R:122,500ユーロ(日本円に換算して約1,913万円)

なお参考までに、欧州ではA110の競合モデルとなるポルシェ718ケイマンがサイバーセキュリティ規制を満たすことができなかったために販売終了(718GT4 RS生産台数が限定されて販売)。

他にも競合モデルには、ロータス・エミーラファーストエディションが販売されていて、こちらは162,500ユーロ(日本円に換算して約2,538万円)でしたが、全く売れていないのか96,815ユーロ(日本円に換算して約1,512万円)に大幅値下げしているようです。

今回の特別モデル及び新グレードGTSによって、2026年で生産終了することが決定したA110。

今後は、ルノー5のホットハッチ&アルピーヌブランドの新型A290がデビューする予定ですが、こちらは内燃機関ではなくピュアEV。

更に直近で発表された新型A390 ベータ・コンセプトもピュアEVクロスオーバーとなるため、アルピーヌ本来のホットでスポーティな車がラインナップされなくなるのは少々寂しい気もしますね。

2ページ目:三菱のアメリカ法人は、2025年以降もアウトランダーシリーズを拡大していく?!