スズキ新型ジムニーノマドの実車を見てきたPart2!「3ドアのシエラよりもドアは短いのに乗降り性良し」「ワイパーやフロントグリル周りの素材は樹脂ではない」等
ジムニーノマドは、見れば見る程にジムニーシエラと上手く差別化している
2025年1月30日に発表/同年4月3日に発売された、スズキの5ドアジムニーこと新型ジムニーノマド (Suzuki New Jimny Nomade)。
前回のブログでは、全国でも数少ない展示車を拝見させていただきましたが、基本的には「購入者・契約者しか見てはいけない」などの厳しい条件がありました。
そして今回は、実際にジムニーノマドの実車を拝見しつつ、もう少し踏み込んだ細部のインプレッションを行っていきたいと思います。
なお今回のインプレッションには、いつも拝見している自動車系YouTuberの「ウナ丼_STRUT_エンスーCARガイド」の情報も参考にさせていただいています。
実はヘッドライトから軽ジムニー/ジムニーシエラと差別化
まずは、ジムニーノマドのヘッドライトから見ていきましょう。
フロントグリルでもジムニーシエラと差別化されていたジムニーノマドですが、実はLEDヘッドライトもジムニー/ジムニーシエラと差別化しているんですね。
見た目は全く同じなのですが、型番は全くの別物で新規開発品とのことで、ヘッドライトユニットは3型ジムニー/ジムニーシエラ比で5%軽量化し、電力効率は10%以上向上しているとのこと。
ちなみにこのLEDヘッドライトユニットは、既に4型のジムニー/ジムニーシエラにも採用されているとのことなので、現行モデル同士で共有されています。
ジムニーノマドのヘッドライトはマニュアルレベリング式
ヘッドライト繋がりでいくと、ジムニーシエラのLEDヘッドライトはオートレベリング式でしたが、ジムニーノマドでは、上の画像の赤丸の通りマニュアルレベリング式を採用しています。
個人的には、状況に応じて光軸を調整できるようなマニュアルレベリング式が好みなので、今回のジムニーノマドでオートレベリングを採用してこなかったのはグッドだと思っています。
何気にリアフォグランプが採用されたのはジムニーノマドが初
ヘッドライトに続きリアランプも見ていきましょう。
リアランプも形状は基本的にジムニーシエラなどと同じなのですが、上の画像の黄色矢印にある通りリアフォグランプが採用されたのはジムニーノマドが初めてで、ジムニーシエラには搭載されていないんですね。
社外パーツなどでリアフォグランプは販売されていましたが、ジムニーノマドでは最初から標準装備されているのは嬉しいポイントですし、特に大雨や濃霧、暴風雪、林道などの視界の悪いところでも活用できるでしょうから、今回の標準化はグッドポイントだと思います。
ジムニーノマドは車体重量増に合わせて足回りも強化している
続いて、ジムニーノマドの足回りについて見ていきましょう。
ジムニーノマドでは、ホイールベースの延伸やプロペラシャフトの延伸&大口径化、そして5ドア化したことで車体重量が増加しているため、足回りにおいてはフロントベンチレーテッドディスクを採用しています。
更にハブベアリングも車体重量増分だけ大径化しているとのことですが、制動力含めてどの程度強化しているかは不明。
この他ジムニーシエラに比べて、ジムニーノマドでは足回りのバネレートやショックの減衰力、スタビライザーも強化してロールを抑えているとのことなので、オンロードでの走りの質感も向上していることに期待。
ちなみにフロントはベンチレーテッドディスク式でしたが、リアはこれまでと変わらずドラム式を採用しています。
この他の変更点としては、ジムニーノマドのドアパネルは、3ドアタイプのジムニーシエラに比べて100mmも短いのもポイントで、ドアを短くする分乗降り性が悪くなるのでは?といった懸念もありますが、近くにあったジムニーシエラと乗降り性を比較したところ、特に大きな違いがありませんでした。
あとは、Aピラー形状もジムニーノマド専用設計となっていますが、フロントウィンドウはジムニーシエラと共通化するなど、細かいところで違いがあるのはユニークですね。