中国の高級メーカー・トランプチが新型S9を世界初公開!ヘッドライトはホンダ・ヴェゼル/WR-Vにそっくりだが、内装は巨大モニター付のトレンド仕様に

相変らず中国の急成長ぶりには驚かされる

中国の広州汽車集団 (GAC)が展開している高級自動車ブランド・トランプチ (Trumpchi)が、2025年4月23日より開催の上海モーターショー2025にて、新型S9を世界初公開しました。

中国は自動車業界で急速的な勢いで成長しており、かつては安価で快適な車が主流でしたが、今では多くの中国ブランドが、ありきたりではないものの、印象的な高級モデルを次々と投入しています。

今回トランプチが発表したS9も同様で、見た目はどことなくホンダ・ヴェゼルっぽいSUVスタイルですが、内装は中国ユーザーが好みそうな、ミニマリストで巨大ディスプレイを搭載するレイアウトに仕上げられています。


見た目は確かに高級チックだが、ヘッドライトがホンダ・ヴェゼル/WR-Vっぽい

こちらが今回、中国トランプチより発表された新型S9のエクステリア(海外カーメディアCARSCOOPSより引用)。

独特のヘッドライト意匠は、どことなくホンダ現行ヴェゼル (Honda New Vezel)のようなレイアウトですが、中国ユーザーが好みそうなセンター直結式のLEDデイライトや、上下でボディカラーが異なるバイトーン仕様もユニーク。

このモデルは、高級SUVでありながらもランドローバー・レンジローバーのお手頃モデルといったイメージですが、欧州ではラインナップされず、中国専売モデルになるとのこと。

上海モーターショー2025でもプレビューされているS9ですが、その見た目は洗練されており、欧州ブランドのEVモデルを強くイメージ。

繰り返しにはなりますが、フロントには洗練された細身のLEDヘッドライトにつながる目立つライトバーやブラックのロアグリル、そして大型のエアインテークが備えられています。

ヘッドライト意匠だけを見ると、やはりホンダ・ヴェゼルやWR-Vにそっくりなレイアウトですが、フロントノーズのエンブレムを隠したらホンダと見間違えても不思議ではないところ。

なお参考までに、こちらがホンダのエントリーSUVモデルでお馴染みとなるWR-Vのフロントヘッドライト周り。

こうして見比べてみると、LEDデイライト含めてそっくりですね。

テールランプ周りはどことなく日産パトロールっぽい

こちらはリアクォータービュー。

テールランプは、どことなく日産新型パトロール (Nissan New Patrol)っぽいテイストで、センター直結式の一文字LEDランプや、縦型基調の”コ”の字型LEDのインパクトが強め。

この他、高級感をさらに高めているのがフラッシュドアハンドルと、オプションのツートンカラー。

サイドウィンドウとリアウィンドウの下部には、小さなクロームトリムストリップが配され、車体の上下を視覚的に区切っているのがポイントです。

足もとには、中国ユーザーが好みそうなマルチスポークタイプの21インチ大口径アルミホイールに、ミシュラン製パイロットスポーツ4 SUVを装着。

ちなみにタイヤサイズは、前後共通の265/45R21インチを装着しています。

気になるボディサイズですが、全長5,060mm×全幅1,950mm×全高1,760mm、ホイールベース2,930mmと、トヨタランドクルーザー300 (Toyota New Land Crusier 300)よりも伸びやかなサイズ感ですね。

2ページ目:新型S9のインテリアは、中国のトレンドを強く意識した巨大モニター付