フルモデルチェンジ版・日産の新型エルグランド (E53)で注目したいのは3列目シートの格納方法?大手カーメディアが「まもなく登場」と嘘の見出しを掲載
最近何かと話題になっている日産だが、新型車には期待したい
2025年度後半に内外装デザインが公開予定となっている、日産のフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (Nissan New Elgrand, E53)。
元祖ラージサイズミニバンとして1997年にラインナップされ、その後は2代目3代目とフルモデルチェンジを果たしてきましたが、3代目が2010年にフルモデルチェンジしてから15年が経過しています。
日産公式によると、2026年度に新型エルグランドが発売されることが決定しているため、約16年ぶりのフルモデルチェンジということになりますが、個人的に気になっているのは3列目シートの格納と展開方法について。
現行E52型はどのような格納方式を採用しているのか?次期E53はどのような展開が期待されるのか予想していきましょう。
またこの他にも、公式カーメディアが2025年5月13日付けで新型エルグランドに関する記事を公開していますが、その記事内容があまりにも杜撰であり、「嘘の内容」を記載していることが発覚しています。
3列目シートの格納方法に注目
まずは、エルグランドの3列目シートの格納・展開方法について。
現行E52型のエルグランドの場合、3列目シートを最大550mmスライドできるというメリットがありながらも、実は格納方法はアルファード/ヴェルファイアのように跳ね上げ固定式でもなければ、オデッセイのように床下にダイブインするタイプでもなく、シンプルに前方へと倒す方式を採用しています。
こちらが実際に、3列目シートを前方に倒したときのレイアウト。
写真の写し方の問題もあるとは思いますが、この上空から撮影したレイアウトだと、2列目キャプテンシートもしくはベンチシートの足もとスペースが極端に狭く見えてしまいますし、実際に現行の国産ラージサイズミニバン全ての2列目シートに座ったことのある身として、最も足もとのスペースが狭いのはエルグランドでした(2列目シートを一番後ろをにスライドした状態を前提)。
ちなみにこちらは、3列目シートを格納せずに最大7人乗れる状態にしたレイアウト。
このシートレイアウトから、E53型エルグランドではどのようなシートアレンジに展開できるのか、3列目シートは跳ね上げ式に変更されるのかどうか?なども気になるところだと思います。
オデッセイのように、3列目シートが床下に収納されるようなダイブインタイプが採用されると画期的だと思いますが、e-POWERシステム及び、プロペラシャフトを使用しない前後独立のモーターを搭載する新世代四輪駆動e-4ORCEにより、ダイブインが実現できたら魅力的だと思います。
個人調べとして、2列目シートの足もとの広さは、エルグランドやアルヴェルよりもオデッセイの方が広い
なお参考までに、あくまでも私の体感として、ラージサイズミニバンで2列目の足元スペースが最も広いと感じるのは、アルファード/ヴェルファイアではなくホンダ・オデッセイだと考えていて、ホンダはもう少し、オデッセイの2列目シートの快適性の高さを積極的にPRすべきだと思っています。
次期E53エルグランドの3列目シートが跳ね上げ式だった場合、展開方法にも注目したい
あとはやっぱり、3列目シートの格納と展開のやり易さについて。
参考までに、新型アルファード/ヴェルファイアの3列目跳ね上げシートは、跳ね上げ固定する場合はベルトでのアタッチメント方式なので特に不便さは無いものの、展開してフロアに固定するときにちょっとトリッキーな操作が必要になるため、中々にスムーズに展開できないのが悪い点だと思っています。
仮に次期E53エルグランドで跳ね上げが採用された場合、上の動画のように展開しづらいような問題にだけは発展してほしくないですね。
あと参考までに、上の動画はトヨタ・ノア/ヴォクシーとホンダ・ステップワゴン、日産セレナ (C28)の3台を並べて、各車両の3列目シートの格納・展開方法をまとめた内容になりますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットはありながらも、各社の個性が上手く引き出されているように感じられます。