被害額は80億円以上…ラスベガスにてスーパーカーの転売詐欺で押収されたブガッティやパガーニなどが公開!フェラーリが新たに2つの商標を出願
今回の一件で、スーパーカー/ハイパーカーを所有することが「悪」というマイナスイメージが大きくなってしまった
アメリカ・ラスベガスにて、とある詐欺集団によって大富豪を騙して入手したというスーパーカーたちが、地元警察によって押収されました。
そのスーパーカーの被害額は約5,700万ドル(日本円に換算して約83億円)とのことですが、いわゆるランボルギーニやフェラーリのエントリーモデルではなく、ブガッティやパガーニの超限定モデルに加え、更には世界限定10台しか販売されなかったアポロ・インテンツァ・エモツィオーネ (Apollo IE)なども含まれています。
一体なぜこのようなことが起きてしまったのか?
そして、これだけのスーパーカー/ハイパーカーを詐欺で得た詐欺集団とは、どのような人物なのか見ていきましょう。
詐欺で逮捕されたのは夫婦だった

アメリカ・ラスベガス警察からの情報によると、世界トップクラスのスーパーカーやラグジュアリーカーを購入するため、総額にして5,700万ドル以上を大富豪や投資家から不正に騙し取ったとして、夫であるジョン・リー (45歳)と、妻のニールファー・リー (34歳)の夫婦を詐欺の疑いで逮捕。
これら夫婦が経営するツイステッド・ツインズ・モータースポーツ (Twisted Twins Motorsports)とルッソ・オート・スパ (Lusso Auto Spa)を通じて被害者を騙し、5,700万ドル以上を詐取した疑いが持たれています。
いわゆる「転売」で巨額の利益を得ることができると、被害者を騙していた

この事件に関しては、ラスベガス首都圏警察やロサンゼルス市警察、ペンシルベニア州警察、FBIなどの機関による徹底的な捜査によって、この夫婦が「海外の買い手に転売すれば、巨額の利益が得られる」と約束し、被害者らを説得して高級車やボートに投資させていたことが明らかになりました(海外カーメディアCARSCOOPSより引用)。
ジョン・リーは投資家に対し、これらの車を購入する「シンガポールの富裕層顧客」から25億ドル(日本円に換算して約3,600億円)の利益の一部を得ることができると説明。
そしてあるケースでは、米国で52万6,000ドル(日本円に換算して約7,620万円)のロールスロイス・スペクターを、海外で750万ドル(日本円に換算して約1億円)で販売できると、リー氏は語ったとのこと。
また390万ドル(日本円に換算して約5.7億円)のボートを、シンガポールで1,350万ドル(日本円に換算して約20億円)で販売できるとも語っていましたが、結局のところ、これらの海外顧客は実際には存在しなかったことが判明。
犯人が所有していたスーパーカー/ハイパーカーがとんでもないモデルばかりだった

詐欺を行った夫婦は、不正に得た資金を使って2,500hpを発揮するMTI Vボートやブガッティ・シロンスーパースポーツ (Bugatti Chiron Super Sport)、世界限定40台&オールブラックカーボンファイバー仕上げとなるブガッティ・ディーボ (Bugatti Divo)、カスタムメイドのパガーニ・ウアイラ (Pagani Huayra)、そして世界限定10台のアポロ・インテンサ・エモツィオーネなど、複数の超希少なモデルたちを購入したとされています。
警察は、これらを含む数十台の車両を押収したと発表しました。
元請負業者「捕まったことには驚いていない」

詐欺を繰り返してきた夫妻の、複数の事業に携わったと主張する元請負業者は、海外メディアThe Drive紙に対し「逮捕には驚いていない」とコメントしていることから、普段から「法に触れるような、危ない橋を渡っていた」ことは理解したいのかもしれません。
また元請負業者は「リー一家がまた襲撃してきた」と、彼はオンラインでニュースを見た後、ジョンが「派手で計算高い」人物だったと回想し、顧客とターゲットの両方をおびき寄せるために、交通量の多い場所にスーパーカーを駐車することが多かったと付け加え、「時には、同じようなこともあった」と説明。

匿名を条件に語ったジョンは、リーがその車の1台を眺めるために立ち止まった後に偶然出会ったと語り、今となっては、その車は注目を集めるために意図的に駐車されていたことに気付きます。
ジョンは、彼と会話を始め、すぐに仕事を持ちかけ、「当時はW2(原文まま)の仕事がなかったんです」と振り返り、この仕事がきっかけで、彼はリーが支援する数々のベンチャー企業に携わることになりました。
その中には、ツイステッド・ツインズ・モータースポーツやルッソ・オート・スパ、ヘンダーソンにある現在閉店中の8キッチン、そして高級顧客向けのブティック型ホームオーディオ会社などがあります。
詐欺を行った夫婦は75件以上の罪状で告訴
当局は、ジョンとニールファー・リーの両名に対し、「恐喝」「偽造」「窃盗」「マネーロンダリング」を含む詐欺にかかわる75件以上の罪状で告訴しました。
そして海外メディアKLASは、金銭問題が詐欺行為につながったと報じていて、夫婦は「借金の増大、支払いの遅延、そして信頼できないビジネスパートナーによって、強いプレッシャーにさらされていた」とのこと。

2024年、彼らは金銭的に切迫した状況に陥り、ジョン・リーはワールドシリーズ・オブ・ポーカーへの出場権を得るために最後の1万ドルを賭けましたが、これらも失敗に終わり、更に借金を抱えることに。
なお、2人とも10万ドルの保釈金を支払い、現在は拘留されていませんが、地元当局は、この夫婦と関わりのあった人物に名乗り出るよう呼びかけているそうです。