トヨタのバッテリー上がり問題は深刻?アメリカにてbZ4Xのバッテリー上がりで訴訟問題へと発展!更に日本ではbZ4Xが50万円以上の値下げで日産の新型リーフに対抗か
トヨタ車のバッテリー上がり問題は、特にハイブリッド(HEV)モデルで多く発生しているという認識だが
以前より、補器バッテリー上がりで何かと問題になっているトヨタ。
私が以前所有していたトヨタ現行プリウス (Toyota New Priuis, 60系)でも、頻繁的なバッテリー上がりを繰り返したことがありましたが、今度はアメリカ・カリフォルニア州にて補器バッテリー上がり絡みで訴訟問題へと発展しています。
対象となっているモデルは、トヨタとスバルが共同開発したbZ4Xとソルテラ (Subaru Solterra)で、これら2車種の12Vバッテリーが早期故障を起こしやすいとしてユーザーが訴訟を起こしています。
具体的にどういった経緯で起きているのかチェックしていきましょう。
保証期間内での補器バッテリー交換が行われても、根本的な解決にはつながっていない?
海外カーメディアCARSCOOPSの報道によると、トヨタbZ4Xとスバル・ソルテラの12Vバッテリーが早期的に故障しているとのことで、ユーザーは「トヨタが販売前からこの問題を認識していたにも関わらず、今まで見て見ぬふりをしてきた」と主張しています。
繰り返しにはなりますが、これはアメリカ・カリフォルニア州で提起された集団訴訟で、2023年~2025年モデルのトヨタbZ4Xとスバル・ソルテラが対象となっており、訴状によると、これらのEVに搭載されている12Vバッテリーは、急速に消耗したり、完全に消耗したりする傾向があるとのこと。
車両はまだ保証期間内であり、ディーラーはバッテリーを交換していると報告されていますが、訴訟では交換されたバッテリーも同様に信頼性が低いと主張しています(改善されていないバッテリーを交換しているだけで、同じ不具合が何度も繰り返されている)。
つまり、トヨタが行っていることは「重症患者に輸血をしているだけ」で、傷口を塞ぐような根本的な解決には取り組んでいないとして不満を漏らしているようです。
bZ4Xが納車されて僅か数週間でバッテリー上がり
他のEV同様、問題の12Vバッテリーは、車の電気モーターに電力を供給するものではなく、窓や電動パワーシート、空調ファン、ラジオ、ライト関係、ワイパーといった二次的なシステムを制御しています。
またメインバッテリーパックと電動ドライブトレインを接続するリレーも作動させると考えられているため、たとえ小型であっても、これが故障すると車は事実上動かなくなってしまいます(指導不可)。
訴訟の原告は、ジョン・ウェイド氏ただ一人で、彼は2023年3月に2023年モデルのトヨタbZ4Xを購入したものの、数週間以内に問題が発生し始めたと述べています。
訴状によると、車両が完全に停止する前にダッシュボードに一連の警告灯が点灯し、再び走行するためにロードサービスが必要になりました。
走行距離は2,000マイル(約3,200km)未満で、12Vのバッテリーが故障し、ジャンプスターターキットを使っても全く復活できなかったと主張しています。
ジョン・ウェイド氏は、「EVを近くのトヨタディーラーまで牽引し、12Vバッテリーを交換してもらうしかなかった」と主張。
その後の2024年12月、この交換用バッテリーが再び故障し、同氏は自分自身で問題の原因を診断しようと試みる中で、問題の原因は「EVバッテリー充電器の性能が不十分だったためではないか」と考え、レベル2の家庭用充電器を4,800ドル(日本円に換算して約70万円)で購入していますが、現時点では確実性のある根拠が示されていない状況です。
そもそも何が原因でバッテリー上がりが起きたのかは明確になっていない
一方でトヨタは、2025年7月3日までに訴訟に正式に回答しなければならず、トヨタとスバル両社にとって、この訴訟は、特に12Vバッテリーシステムのような基本的な部分に関わるEVの初期段階の問題が、どれほど適切に対処されているのかがポイントに。
ユーザー側も、どの程度の頻度でbZ4Xを利用していたのかは気になるところですし、そもそもキーロックされている状態で暗電流は流れているのか?なども検証しているようには見えないため、システム含めて今後更なる調査が必要になるでしょから、この訴状はしばらく長引くことになるかもしれませんね。
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