注目されるか馬鹿にされるか…メルセデスAMGが新型AMG GT XXコンセプトを世界初公開!遂にV8や直4を搭載しない100%電気自動車へ!GTシリーズ最強の1,340馬力を発揮
内燃機関を搭載しないAMG GTが、果顧客に受け入れられるかが一番の懸念点になりそう
メルセデスベンツのスポーツハイブランドでお馴染みとなるメルセデスAMG。
その中でもフラッグシップモデルに位置するメルセデスAMG GTシリーズですが、今回このモデルをベースにした次世代ピュアEV版となる新型AMG GT XXコンセプトが世界初公開されました。
今回発表されたAMG GT XXコンセプトは、これまでに登場してきたAMGのなかでもトップクラスの出力を発揮し、最高時速もピュアEVながらも360km/hまで到達するというモンスターカー。
果たしてどのようなスペックを持つのか?内外装デザイン含めてインプレッションしていきましょう。
昔ながらのC111を彷彿とさせるレトロルックなスーパーセダン
こちらが今回、メルセデスAMGより発表された新型AMG GT XXコンセプト(海外カーメディアmotor1.comより引用)。
その見た目はスパイカーC8や、かつてのメルセデスベンツのスーパーカーC111を彷彿とさせるようなデザインで、少し古さを感じさせるエクステリアを持ちながらも、フロントエンドにはAMGの象徴ともいえるパナメリカーナグリルを採用。
「本当にこのデザインで、メルセデスAMG史上トップクラスのパフォーマンスを発揮できるのだろうか?」といった疑問の声が聞こえてきそうですが、どうやらシステム総出力は1,340hpを発揮し、最高時速は360km/hに到達するハイパーカー並みの4ドアセダンとのこと。
本モデルは、2026年にAMG初の量産型ピュアEVモデルとして発売予定で、既に市販化されているポルシェ・タイカンターボGTやルシッド・エアサファイア、更には中国シャオミSU7 Ultraに対抗できるモデルとなるそうです。
王道セダンというよりも、ファストバック4ドアクーペ?
サイドビューも見ていきましょう。
王道の4ドアセダンというよりも、ルーフからリアエンドにかけての流麗ラインを見るにファストバック4ドアクーペというイメージで、2026年の市販モデルでも全く同じスタイリングで登場するかまでは不明。
なお、プラットフォームはAMGエレクトリック・アーキテクチャ(AMG.EA)をベースにしているそうですが、従来のAMG GTシリーズと比べて乗り味や剛性感など、どのように異なるのかも気になる所。
グランドツーリングを重視しているのか、それともスポーティさを重視しているのか、ロングドライブにも適したモデルなのであれば、バッテリー容量及び航続可能距離はどれぐらいなのかも注目。
こちらはリアクォータービュー。
AMG GT XXコンセプトのデザインは、決して万人受けするようなものではないと思いますが、先ほどもお伝えしたように、メルセデスベンツのスーパーカーC111を彷彿とさせるものがあり、ボディカラーもC111のイメージカラーでもあるオレンジに身をまとい、いわゆる昔からの顧客を大事にするような一台なのかも。
抗力係数は量産車とはトップクラスの0.198を実現
AMGによれば、本モデルの抗力係数(Cd値)は0.198と非常に低く、空力特性に振り切ったトヨタ・プリウスでさえも0.24なので、如何に特殊なモデルであるかがわかるかと思います。
※参考までに、世界で最も抗力係数が低いモデルはルシッド・エアの0.197
カーボンファイバーホイールが展開・格納する新技術
AMGは、この数値を達成するために巧妙なエアロホイールカバーを採用。
5枚のカーボンファイバー製パネルが電動で外側に展開・格納される仕組みで、ブレーキの冷却や最適な空気の流れを確保するとのこと。
これらのパネルは、バッテリーから電力を消費しないとのことで、AMGによると、電気モーターはホイールの前進運動から得られる運動エネルギーを利用して駆動するとのことですが、一方でスタンダードなホイールと比較して「1~2キロ」ほど重たくなるそうです。