何かとハプニング続きの中国シャオミ新型SU7ウルトラがニュルブルクリンクサーキットにせAMG Oneよりも最速記録更新!一方でAMG Oneは火災原因でリコール
遂に中国がニュルブルクリンクサーキットにて世界最速記録を更新するとは…
中国のスマートフォンメーカーであり、電気自動車も販売するシャオミ。
シャオミといえば以前、ハードコアモデルとなる新型SU7ウルトラ (Xiaomi New SU7 Ultra)を用いて、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットのノルドシュライフェにて、ピュアEV量産モデルとして最速記録となる7分4.957秒を叩き出したばかり。
シャオミは今回、新たにプロトタイプモデルを使って再びニュルブルクリンクサーキットのラップタイム更新を掛けて挑戦したわけですが、何と量産モデルよりも40秒以上も早い6分22.091秒をマークし、量産モデル最速となるメルセデスAMG Oneの6分29.09秒を7秒以上速く更新し、内燃機関やピュアEV、更にはボディスタイルなどに関係なく(レーシングカーは除く)トップクラスの記録を樹立しました。
今回記録を更新したのは、レーシング専用タイヤや軽量化、ロールケージなどを装着したチート仕様
こちらが実際に、シャオミが公開したSU7 Ultraプロトタイプでのラップタイム記録となる6分22.091秒。
参考までに、ラップタイムを更新したモデルは市販化されていない「パフォーマンス向上を目的とした」プロトタイプモデルで、実際に装着されているタイヤやパーツ類は、市販モデルのSU7 Ultraには装着されていないので注意してください。
ちなみにプロトタイプモデルにて装着されていたのは、レーシングモデル専用のスリックタイヤで、車内にはロールケージやボディの軽量化なども施されています。
一方で気になるスペックを見ていくと、パワートレインは3モーター構成により、システム総出力は1,548hpを発揮し、0-96km/hの加速時間は僅か1.98秒、そして最高時速は約345km/hにまで到達。
例え量産モデルではないとはいえ、まさか量産車最速モデルとなるメルセデスAMG Oneの記録を塗り替えるのは予想外でしたね。
なお、レーシングモデル含めてニュルブルクリンクサーキットのラップタイムをトップクラスで更新しているのは、ポルシェ919ハイブリッドEvoや、フォルクスワーゲンID.R、そして1983年に登場したポルシェ956の3台のみ。
ニュルブルクリンクサーキット最速記録更新を記念して、限定100台のみとなるニュルブルクリンクエディションを発売!
今回のプロトタイプモデルに関しては、残念ながらユーザー向けに販売はされないものの、シャオミは今回のラップタイム更新を記念して、公道仕様のSU7 Ultraに新たなニュルブルクリンク・エディションを発売するとのこと。
具体的な特別装備としては以下の通り。
★専用ロールケージ
★カーボンファイバー製ボンネット
★カーボンファイバー製リアスポイラー
★カーボンファイバー製アンダーボディエアロパネル(最大44kgのダウンフォースを発生)発生
★ニュルブルクリンクのロゴが刺繍されたスパルコ製バケットシート
★6点式シートベルト
ニュルブルクリンク・エディションは、SU7 Ultraのメーカーオプションでもあるトラックパッケージも標準装備されていて、エンドレスブレーキパッドやビルシュタインEvo Rの高さ調整式コイルオーバー、カーボンファイバールーフ、21インチ鍛造アルミホイール+ピレリ製トロフェオRSタイヤを装着します。
ちなみにSU7 Ultraニュルブルクリンク・エディションは、限定僅か100台のみの特別仕様車として販売され、車両本体価格は814,900中国元(日本園に換算して約1,643万円)となっています。