ホンダ新型プレリュードの気になるポイントは?「乗り心地はシビックタイプR (FL5)寄り?」「新世代e:HEVでも燃料タンクは変わらない?」等

素人ながらに新型プレリュードのアレコレについて触れてみる

いよいよ2025年9月4日に発表、同年5日に発売予定となっている、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型プレリュード (Honda New Prelude)。

一部の販売店では、試乗車・展示車といったデモカーが配備されるようになり、発売に向けて試乗車としての準備が進められているかと思います。

初期ロット2,000台分に関しては、ホンダが独自に定めた審査もしくは抽選により、購入できるユーザーは既存客に限定されるかと思いますが、そんな新型プレリュードの気になるポイントについて、素人目線ではありますが、いくつか触れていきたいと思います。


乗り味はほぼほぼシビックタイプR (FL5)?

まずは乗り味について。

今回の新型プレリュードでは、実はシビックタイプR (New Civic Type R, FL5)と同じ、デュアルアクシス・フロントサスペンションが標準採用されるわけですが、このサスペンションがFL5以外で採用されるのは全くの初めて。

本サスペンションは、マクファーソンストラット式フロントサスペンションとデュアルウィッシュボーン式の良いとこ取りで、ステアリングオフセットの低減だけでなく、コーナーでのキャンバー角を増やし、キャスター角を大きくしています。

これにより、コーナリング性能が高いことはもちろんなのですが、その一方でやはり気になるのが乗り味/乗り心地。

FL5特有のカタさがプレリュードにも反映され、おまけにFL5特有の6速MT&低速時からのギクシャク感が解消されるのであれば、グランドツーリングモデルとしては十分魅力的だと思います。

既にプレリュードの試乗インプレッションに関しては、モータージャーナリストを中心に試乗動画が公開済ですが、やはり実際に乗ってみて体感してみないとわからないところですから、本モデル発売後に試乗車として配備されるのであれば、是非とも試乗してみたいところですね。

燃料タンク容量はシビック e:HEVと変わらずの40Lだが

続いて、プレリュードの燃料タンク容量と燃費、そして航続可能距離について。

今回新型プレリュードに採用されるパワートレインは、シビック e:HEVとなる排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジンに、新世代のハイブリッドシステム e:HEVが採用されます。

その関係もあり、販売台数の少なさと開発費を回収する意味でのコストが大幅にかかってしまい、車両本体価格が6,179,800円(税込み)となっています。

確かに金額だけを見てしまうと「後輪駆動[FR]でもない国産2ドアスポーツクーペに約618万円は高過ぎる」と考える方は多いと思います。

ただ、SUVやミニバン、軽自動車が主流となっているこのご時世に「販売台数の少ない2ドアクーペ」を販売することの意義は大きいと感じています。

少し脱線してしまいましたが、プレリュードに新世代e:HEVが搭載されながらも、燃料タンク容量はシビック e:HEVと同じ「40L」で、システム総出力や燃費性能(約24km/L)もほぼ同じ。

つまり、無給油にて950km近くは走行できる計算になるわけですが、実燃費及び高速道路走行する場合はここまで燃費が伸びることは難しいと思われ、それこそ20km/L近く走れば良い方だと思うんですね。

もちろん、それでも無給油800km近くは走行できる計算になりますから、2ドアスポーツクーペとしては長距離移動にも適した実用度の高いクーペだと考えられます。

あとは実際に走らせてみての燃費性能がどれぐらいなのか、満タン法で実質どれぐらい走ることができるのかも検証してみたいところです。

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