ポルシェ新型911ターボS (992.2世代)が世界初公開!価格3,635万円~の電動化でニュルブルクリンクサーキット14秒短縮へ
待望のポルシェ新型911ターボSが遂に解禁!
ポルシェ911シリーズの最もパワフルなグレードともいえる911ターボS (Porsche 911 Turbo S)。
今回、このモデルの最新世代ともいえる992.2世代の新型911ターボSが世界初公開されました。
911ターボSは、スーパーカーに匹敵するパフォーマンスや最高のハンドリング性能を持ち、それでいて日常使いにおける実用性も融合させたバランスのとれたモデルとして高く評価されてきました。
そして今回の992.2世代のターボSは、クーペタイプとオープントップのコンバーチブルタイプの両方を同時発表し、史上初となるハイブリッド化まで実現しています。
911GTSの技術を取り入れつつ、2基の電動ターボ「eTurbo」を採用

こちらが2025年9月7日、ポルシェが発表した新型911ターボS (992.2世代)のクーペタイプ(右)とコンバーチブルタイプ(左)。
※海外カーメディアCARSCOOPSより引用
2026年モデルとして登場した911ターボSは、2024年に発表された911GTSで初めて採用された最新技術を採用することを選択しました。
具体的には、GTSでは電動ターボチャージャーを1基搭載していましたが、ターボSでは「eTurbo」と呼ばれる2基の電動ターボを搭載。

ポルシェによると、これによるシステム最高出力は701hpを発揮し、システムトルクは800Nm/2,300~6,000rpmを発揮して、おまけにエンジンレスポンスも向上しているとのこと。
これは、非ハイブリッドの911ターボS(640hp/800Nm)比べて61hpパワーアップしながらも、トルクは全く変わらないのですが、立ち上がりのスムーズな加速も向上しているようです。

なお具体的なパワートレインとしては、先代同様に排気量3.6L 水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、先ほどの通り2基のeTurboシステムを加味、そして1.9kWhの高電圧バッテリー、そして8速デュアルクラッチトランスミッションに統合された電動モーターも搭載。
これにより、ポルシェ・トラクション・マネジメント4WDシステムを介して、四輪駆動システム全体にパワーを送る仕組みになっています。
0-100km/h加速は0.2秒短縮されるも、最高時速は8km/h低くなった模様

その結果として、本モデルの0-100km/hの加速時間は僅か2.5秒と非常に速い加速性能を持ち、0-200km/hの加速時間は8.4秒を実現。
ローンチコントロール使用時において、先代モデルに比べて、それぞれ0.2秒と0.5秒も短縮し、一方で最高速度は320km/hとのことで、先代モデルより8km/h低くなっているようです。
そして、個人的に気になっていた新型911ターボSの車体重量ですが、どうやら非ハイブリッドの911ターボSに比べて82kg増加となる「1,736kg」となったものの、ハイブリッドシステムに必要な追加部品を考慮すると、1,800kg~1,900kgに到達しなかったのは十分な企業努力なのではないかと思われます。
※V型12気筒自然吸気エンジンを搭載するフェラーリ812スーパーファストで、車体重量は1,790kg
何と先代911ターボSよりも、ニュルでのラップタイムは14秒も大幅短縮!

車体重量の増加を見るに「パフォーマンスは本当に向上したのか?」と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、ポルシェによると、本モデルのプロトタイプにて、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキット・ノルドシュライフェにてサーキット走行したところ、ラップタイムは7分3.92秒を記録し、何と前モデルよりも14秒も短縮したことが発覚。
本モデルの開発とテストに携わり、ニュルブルクリンクでのラップタイムを記録したポルシェのブランドアンバサダーであるヨルグ・ベルクマイスター氏によれば、「この車の重量増加は全く感じません。それどころか、車ははるかに機敏で、グリップ力も向上していますし、サーキットのあらゆるセクションにおいて、先代モデルよりも大幅に速くなっています」と絶賛。

言うまでもなく、このラップタイムはパワートレイン改善による出力向上だけでは達成できるものではなく、ハンドリング等も含めてトータルパフォーマンスが向上。
これは、標準装備の電気油圧制御式ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールの恩恵を受けており、ボディロールを低減し、俊敏性を向上させていることも大きく影響しているとのこと。
また、新型911GTSと同じ400Vの電気システムを採用しているため、純粋な油圧式ユニットよりも応答速度が速くなっているのもポイントなのだそう。
タイヤサイズはフロント20インチ、リア21インチ

続いて、諸元やパーツ関係も見ていきましょう。
足回りのブレーキ関連においては、フロントφ420mm、リアφ410mmのカーボンセラミックブレーキを採用し、タイヤサイズはフロント255/35ZR20インチ、リア325/30ZR21インチの前後異径タイプを標準装備。

なおパフォーマンス向上に伴い、様々なパーツにも手を加えているそうで、フロントには垂直冷却式フラップとアクティブ・フロントディフューザー、そして伸縮式リアウイングを装備して冷却性能を向上。
リアエンドには、傾斜式伸縮ウイングを装備し、冷却性能に加え、必要に応じて空気抵抗を低減し、ハンドリング性能を向上させることも目標としていました。
そして、新しいスポーツエキゾーストシステムのマフラーとチップはチタン製にて仕上げられ、重量が軽減されると同時にエンジンのサウンドトラックが向上しているのもポイントです。