なぜ「フラッシュドアハンドル」は危険なのか?中国で議論される『厳しすぎる規制』と、命に関わる深刻なトラブル事例も
近代的と思われたフラッシュドアハンドル、思わぬ形で世界的に廃止となる恐れも
以前、テスラやBYD、ランドローバー・レンジローバー (Land Rover Range Rover)、ホンダ新型プレリュード (Honda New Prelude, BF1)などに採用されているフラッシュドアハンドルが「安全性に問題があるとして、極めて危険」と判断され、中国を始め世界で禁止される可能性があることをお伝えしました。
今回この問題に関して中国では、新たな草案として、フラッシュドアハンドルに機械式リリース機能を備えることで、事故後も機能し続けるよう求めています。
この他、中国の草案には様々な内容が付け加えられていますが、その中身を海外カーメディアCARSCOOPSが報じているので、早速チェックしていきましょう。
中国では、ユーザーからの意見をフィードバックしつつ、安心安全に利用できるフラッシュドアハンドルの実現に注力している

中国では現在、各自動車メーカーが採用しているフラッシュドアハンドルのような、シンプルながらも重要な部品の設計方法を刷新する準備を進めています。
今回、中国工業情報化部(MIIT)が提出した新たな規制案について、一般ユーザーからの意見募集をかけており、国内モデルだけでなく世界中で販売される自動車にも影響を与える可能性のある、抜本的な改革の土台が築かれている段階です。

この草案が成立すれば、現代のEVの特徴となっている、完全に隠された電動ドアハンドル(フラッシュドアハンドル)から大きな転換を迫られる可能性があります。
フラッシュドアハンドルは、中国だけでなく世界各国で販売される同モデルに共通して装備されているため、中国をはじめとする自動車メーカーは、規制遵守のために設計を見直す必要に迫られる可能性があり、その影響は世界市場に波及することになりそうです。
フラッシュドアハンドルに求められる要件は、想像以上に厳しそうだ

なお、MIITが提示している草案には、「自動車用ドアハンドルの安全に関する技術要件」と題されており、パブリックコメントの締め切りは2025年11月22日まで。
寄せられた意見をフィードバックしつつ、新しい国家規格の改良と最終決定に活用されますが、最も重要な要件は以下の通り。
●すべてのドア(トランクリッドを除く)には、機械式リリース機能を備えた外部ハンドルが装備されている必要がある
●バッテリーの熱関連事故が発生した場合、非衝突側ドアは工具を使わずに外部ハンドルで開けられる必要がある
●外部ドアハンドルは、ハンドルの位置に関係なく、少なくとも60mm×20mm×25mmの適切な手動操作スペースを確保する必要がある
●全てのドアには、工具なしでドアを開けることができる機械式リリース機能を備えた内部ハンドルが必要
●電動内部ハンドルを設置する場合は、機械式バックアップハンドルも設置する必要がある
●内部ハンドルは、容易に識別でき、はっきりと見え、ドアの端から300mm以内に配置され、座席位置に関連する特定のゾーン内に配置されている必要がある
以上の通り、かなり細かくも厳しい要件がまとめられていますね。
