NCCR 2025に降臨!世界限定599台幻のICONAモデル『フェラーリ・デイトナSP3』の実車を見て来た。狂気のカーボンスペックと過去と未来の融合

関西を中心としたラリーイベントNCCRに久々に参加

2025年9月28日(日)、関西を中心に開催されるNCCR (Nippon Classic & Exciting CAR RALLY)のイベントに参加させていただくことに。

今回は、NCCR 2025 滋賀・大津ー福井・若狭の往復170kmのロングドライブが実施され、40台ものスーパーカー/ハイパーカー/クラシックカー/スポーツかーが参戦。

そのなかでも、世界限定599台+1台しか販売・製造されなかったフェラーリ幻のICONAモデルとなるデイトナSP3 (Ferrari Daytona SP3)も参加し、イベント会場には異様な雰囲気に包まれていました。

今回は、どのようなモデルたちが参加していたのか、画像付きでチェックしていきましょう。


ここまで間近で見ることはできないないかもしれない…フェラーリ・デイトナSP3

まずは、今回のイベントの主役であり、NCCR大会会長の愛車でもあるフェラーリ・デイトナSP3から見ていきましょう。

先ほどもお伝えした通り、本モデルは最上位のICONAシリーズに属し、過去これまでモンツァSP1/SP2と発売され、ICONAシリーズ第三弾目のモデルとなることから、デイトナSP3という名称に。

ちなみに本モデルは、モンツァSP1/SP2を購入・所有しているVIPオーナーを優先して販売されたモデルなので、例えどんなに大金を所有していようとも、フェラーリが定めた基準を満足しない限り購入することは不可能。

ベースはラ・フェラーリ・アペルタながらも、ノンハイブリッドを採用する究極のV12ミドシップ

ベースとなるモデルは、世界限定209台+1台のみ生産・販売されたラ・フェラーリ・アペルタ (LaFerrari Aperta)のプラットフォームを共有。

ただ、ラ・フェラーリはV型12気筒自然吸気エンジン+HYKERSのプラグインハイブリッドを採用するため、このデイトナSP3はHYKERSを搭載しないノンハイブリッド仕様となります。

見た目はまさに新世代フェラーリそのもので、スタイリングやディテールのアクセントは芸術品。

視認性が悪そうで、更に全幅もとんでもなくワイドな仕上がりのフェンダーオンミラーでさえも美しく思えますが、当然のことながらサイドミラーステーやキャップまでもフルカーボン。

あとは、ブラックに見えるポイントはほぼ全てカーボン素材を使用しているため、見た目以上のコストが掛かっていることは確か。

フロントフェンダー周りの造形も妖艶な美しさで、一つ一つのパーツを見ても「派手さを求めない」ところがフェラーリの美学であり、強いこだわりの一つ。

そしてこのサイドビュー。

このエッジを効かせたSラインのディテールを眺めているだけで、コーヒー片手に車談議ができそうなほど。

足もとのシングル5スポークホイールもシンプルながら、スタンダードなシルバーで合わせながらも一切古さを感じさせないほどに一体感があり、これまで様々なフェラーリモデルを沢山乗り継いで来られた会長様だからこそ実現できた、唯一無二のデイトナSP3だと思います。

フェラーリ250 P5 ベルリネッタ・スペチアーレを彷彿とさせる水平基調

そしてこちらも注目すべきがリアデザイン。

スラットを大胆に用いたセンター直結式の一文字テールランプと、先代テスタロッサや1968年モデルのフェラーリ250 P5 ベルリネッタ・スペチアーレを彷彿とさせる水平ディテールが強烈。

ちなみに、250 P5 ベルリネッタ・スペチアーレは、ピニンファリーナよる設計で生み出された「未来のフェラーリ」を標榜したものですが、そのDNAがデイトナSP3に惜しみなく活かされているのは感動もの。

しかもの先ほどのフェンダーアーチ形状も、シンプルな円形ではなく、角をとったスクエアチックな造形に仕上げているのも、さきほどの250 P5に意識したポイントでもあります。

マフラー形状も横長のスクエアタイプが採用され、これも水平基調スラットとの親和性を持たせるためだと推測。

狂気の沙汰だ…タイヤハウスカバーまでカーボン

そして一番の驚きが、こちらのタイヤハウスカバー。

樹脂製のカバーではなく、まさかのカーボンパーツとのことで、もはや狂気の沙汰。

おまけにタイヤも何度もサーキットで激走したためにほぼほぼ溶けているため、「たとえカーボンであっても、飛び石なんか気にせずにバンバン走らせる」という会長様の男意気が見える瞬間でもありました。

デイトナSP3の排気ガスの香りは、明らかに他のフェラーリとは異なるクリーンさがある

そんなデイトナSP3のパワートレインは、812コンペティツィオーネにも採用の排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを改良した、F140HC型で、エンジン出力は驚異の840psを発揮。

しかも、このエンジンでは汚染物質の排出量と粒子状物質の発生を30%削減しているとのことで、実際にエンジンスタートしてからの排ガスの香りを間近で体感していたわけですが、どこか透き通るような不思議な香りがしたのも、その影響なのかもしれません(明らかに812スーパーファストや488GTBなどの香りとは全くの別物で、香水にしたいレベル)。

タイヤの空気圧はかなり低め

そして、何気に貴重なのがデイトナSP3のタイヤ空気圧。

上の画像にある通り、フロントタイヤ(265/30ZR 20インチ)は210kPaで、リアタイヤ(345/30 ZR21インチ)は200kPaと低めの設定値なんですね。

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