【不正発覚】ランボルギーニ・ウラカンEvoスパイダーの下取りで「走行距離巻き戻し」が判明し訴訟!2,100km→23,000kmの衝撃。一方で、ランボ初のBEV・ランザドールはV8+PHEVに方向転換か
中古車査定の際の「嘘の申告」は、後々大きなトラブルになりかねない
日本国内だけでなく、海外でも大きな問題の一つとなっている走行距離の巻き戻し(通称:ロールバック)。
走行距離が10万kmを超えているにも関わらず、売却もしくは販売する際に2万kmぐらいにまで巻き戻すことで、不正且つ高値で取引する手法です。
この問題は、一般車やスポーツ車、スーパーカーなどでも起こりる問題なのですが、どうやらアメリカのオーナーが不正にロールバックしたランボルギーニを下取りさせてディーラーを騙し、その後不正が発覚してディーラーが元オーナーを訴えるという事案が発生しています。
下取りに出したのはランボルギーニ・ウラカンEvoスパイダー

海外カーメディアCARSCOOPSの報道によると、これは2025年6月、アメリカ在住のN・ティーランという人物が、JLR(ジャガー・ランドローバー)ブルックリンの正規ディーラーにて、2023年モデルのランボルギーニ・ウラカンEvoスパイダー (Lamborghini Huracan Evo Spyder)を下取りに出したことから始まりました。
このウラカンEvoスパイダーの下取り額が19万ドル(日本円に換算して約2,900万円)と非常に高くつき、その資金で2025年モデルの新型レンジローバー (Land Rover New Range Rover)を購入したわけですが、その後大きな問題が発覚。
買取時の走行距離は2,100kmだっただが、実際は23,000km以上走られていた

JLRブルックリンは当初、このウラカンを査定した際、車両のコンディションとしては特に問題ないと判断し、オーナーに「この車に不正なことはしていないか?」と確認をとったうえで買取り。
その後、改めて整備も含めて細かくチェックしていくと、走行距離が2,100km(1,304マイル)と表示されていながらも、実際は20,000kmを突破していたことが発覚しました。

今回の訴訟問題を見ていくと、JLRブルックリンが、「ウラカンの走行距離計の改ざんに気付かずに転売された」と主張しており、ウラカンEvoスパイダーを購入したオーナーが、アメリカ・テキサス州のランボルギーニ正規ディーラーに車を持ち込み、整備士が不一致を発見したことで問題が発覚しました。
ディーラーからのサービス報告書によると、エンジニアが車をスキャンしたところ、走行距離計はわずか2,100km(1,304マイル)を示していたのに対し、ECUに記憶されていた走行距離は、実際は23,365km(13,213マイル)であったことが判明。

訴訟では、走行距離計の表示を妨害する装置が取り付けられていたため、走行距離計の表示が不正確だったと主張されています。
走行距離計は、6,300ドル(約96万円)で交換する必要があり、JLRブルックリンは購入者に下取り金額全額を返金し、輸送費全額を請求しています。

現在、N・ティーラン氏が所有するアメリカ・モンタナ州のクロス・フィーン社に対し、彼が連邦走行距離計法に違反しただけでなく、詐欺と契約違反の罪もあるとして、補償金と懲罰的損害賠償を求めています。
訴訟では、ウラカンの実際の走行距離のせいでその価値は「大幅に下がっており、再び販売された場合、予想よりもはるかに低い金額で売れるのは明らかだ」と主張しています。
スーパーカーとて走行距離の巻き戻しは起きている

走行距離計の改ざん・偽造に関しては、それほど目新しい手口ではありませんが、最近では区別するのが以前より容易になってきました。
個人購入者もディーラーも、OBD2スキャナーを用いることで、車両に保存されている走行距離データとダッシュボードに表示される走行距離データを照合することが可能です。
そう考えると、JLRブルックリンは、ウラカンを下取りで買取する前に簡単なスキャンを実行することで、巻き戻しが無かったかどうかをしっかりと確認していれば、今回のような問題は起きなかったと考えますが、もしかするとディーラーと顧客とは顔なじみだったから信頼していた?ということも考えられそう。
何れにしても、走行距離の巻き戻しは不正なものですし、今後どのように進展するかは不明ですが、スーパーカーでも巻き戻しが起きることは決して珍しいことではないのかもしれません。