トヨタ・ノア/ヴォクシーが台湾生産に踏み切る背景!国内生産だけでは労働力不足が深刻化し、長納期解消が困難。台湾製への『ユーザーの難色』と『輸送コスト』による価格上昇のジレンマ
遂にノア/ヴォクシーの一部も「台湾製」になるようだ
2022年1月に、90系として発売されたフルモデルチェンジ・トヨタ版ノア (Toyota New Noah, 90系)/ヴォクシー (New Voxy)。
本モデルが発売されて3年9月が経過し、更に2025年9月には、フルモデルチェンジ後”初”となる一部改良が実施されたばかりです。
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しかしながら、そんなノア/ヴォクシーは未だバックオーダーを多く抱えており、デイリーオーダーを受け付けることができず、販売チャネルによって「受注台数に限りがあるために、枠制での受付け」がほとんど。
まだまだ長納期化が続くノア/ヴォクシーですが、いよいよ2026年第四四半期(10月~12月)には、台湾工場でも量産が開始されるそうです。
台湾製ノア/ヴォクシーについては、2024年9月にも報道されていた

実は、この台湾製ノア/ヴォクシーに関する話題は、2024年9月にも中部経済新聞が報道済。
ノア/ヴォクシーは元々、愛知県刈谷市のトヨタ車体・富士松工場にて生産されていますが、2024年1月より愛知県豊田市の元町工場でも並行生産されています。
富士松工場では、ミニバンモデルだとエスティマ (Estima)やアルファード (ALPHARD)/ヴェルファイア (VELLFIRE)なども生産されてきました。
2022年夏まではヴォクシーが生産されていて、約1年半ぶりの並行生産となり、この生産の主な狙いとしては「工場間の生産負荷を平準化し、安定かつ迅速な車両供給につなげる」こととなっています。
日本国内での生産だけでは、労働力不足などの人的な問題が大きい

ちなみに、ノア/ヴォクシーの日本国内での年間販売規模は約18万台と非常に大きく、日本での販売状況によっては、台湾での生産規模拡大や台湾生産車種の追加を検討するそうです。
ノア/ヴォクシーの大規模生産が活発化する一方で、報道によれば日本国内では「労働力不足」「生産能力不足」が深刻化していて、一方で生産できたとしても「トラックドライバー不足」などにより、出荷・輸送できないといった、また別の問題が重なってくるために、いわゆる人的な問題を解消できない限りは、納期解消は現実的にも厳しいところ。
ノア/ヴォクシーが一部台湾製になることで、一部のユーザーは難色を示す恐れも?

こうしたなか、国内メディアY’s CONSULTING GROUOPの報道によると、2025年8月末、台湾でトヨタ車を製造する国瑞汽車が、サプライヤーと桃園市のホテルにて決起大会を開催した際、国瑞汽車の古屋敷博文 総経理は、サプライヤー各社に対し、2025年末までに認証を取得するように要望したとのこと。
台湾生産の完成車が日本へ輸出されるのは約15年ぶりとなりますが、グレードによっては「日本製」ではなく「台湾製の輸入車」になるため、ユーザーによっては「純国産ではないのはちょっと…」と思われる方も少なくはなさそう。
またその一方で、台湾製が輸入されるということは、その分の輸送費用も考慮しなければならないため、2026年第二四半期(4月~6月)より生産開始予定となる台湾製含め、2026年10月~12月に発売されるであろう2026年モデルのノア/ヴォクシーに関しては、「輸送費用含めての値上げした車両本体価格」に改定されることは間違いなさそうですね。
